アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
深意 Ⅲ
-
「…創」
呼ばれて榎戸先輩の方を振り返ると
先輩は今まで見た事の無い表情をしていた
「…本当に 只優しくされたから 好きなだけじゃないの⁇」
そう言われて 今までの佑吾との事を思い返した
最初は 佑吾の優しさに戸惑いしか無くて
どうしたら良いのか分からなかった事
ご飯に味を感じた事
人の体温を温かいと思えた事
本当の名前を呼んで欲しいって思った事
離れたくないって思った事
「…優しくされて その人の事を好きになるのは
何かいけない事なんですか⁇」
僕がそう発すると 先輩は少しだけ目を大きくした後
目を細めて笑った
僕にとって佑吾が全て それは 今も変わらない
僕は 自分の容姿も過去も 好きな物は何も無いけど
佑吾へのこの気持ちだけは 自信を持って言えるよ
たった一人の 僕の大好きな人
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
227 / 365