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苦衷 Ⅳ
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兄様達との生活は発情期が終わっても変わる事は無かった
発情期中は毎日犯されていたのが 親良兄様は週末だけに
考良兄様は三日に一回と 回数が少し減っただけ
そしてこの頃から
兄様達は僕の友人関係に目を光らせる様になった
中学から仲良くなった子と帰っていた時
偶然兄様達に遭遇した事があった
最初こそ にこやかに接していた兄様達だったが
その子が βだと知った瞬間 あからさまに態度を変えた
友達も明らかに戸惑っているのが伝わってきて
僕の方も 気が気じゃなかった
最後は半ば強引に 考良兄様に腕を引かれて帰る事になってしまい
親良兄様に背後を塞がれていた僕は
その子の顔を 見る事すら出来なかった
その三日後だった
その子が怪我をして入院したと先生から聞いた僕は
居ても立っても居られず 直ぐにお見舞いに行った
病室に入ると 僕を見た友達は泣き喚きながら
僕が近づくのを拒否し続けた
その姿が 悲しくて悲しくて
夜 また僕の部屋に来た兄様達に 思い切って訊ねてみると
微笑を浮かべながら そんな事か 何か文句でもあるのかと
僕の方が 可笑しい事を言っているかの様に 笑われてしまった
組み敷かれながら ボーッと天井の一点を見つめていると
今までとは違う種類の涙が 頬を伝って落ちた
兄様達は そんな僕を 別段気にする様子も無く
当たり前の様に口の中に肉塊を入れ体を揺さぶられ続けた
慣れてきてしまっていたその行為に 僕も黙って従った
きっと兄様達は 僕がどうして泣いているのか
その理由も分からなければ 興味も無かったと思う
そしてこの事は あっという間に学校中に広まり
僕に近付こうなんて人は 現れなくなった
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