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メルヘン組 Ⅲ〜side健〜
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ミーティングも無事に終わり 教室へと戻っていると
中庭への入口に人だかりが出来ていて
何事かと思い 無意識に足が向かっていた
その輪の中にクラスメイトを見つけ 軽く肩を叩いた
「何見てんの⁇」
「あ 健‼︎ 見ろよ アレ‼︎ すげぇ可愛くね⁉︎」
言われて少し背伸びをすれば 理央先輩と創が
並んで中庭のベンチに座っているのが見えた
背景の良さも相まって
二人の居る空間だけ まるで童話の世界の様だった
周りの奴らは
「可愛い」「妖精と天使」「これで1週間頑張れる」
と口々に感想を述べて居る
「何話してんだろ〜⁇」
隣でそんな疑問が聞こえてきた時 理央先輩が笑った
タイミングもあるんだろうけど
先輩はいつも切ない顔をしているイメージがあって
俺の前であんな風に笑ってもらえた事は無かった
でも あんな笑顔前にしたら 理性が保てるか正直不安
「…練習しとこ」
「何の⁇」
「我慢の」
「は⁇」
俺の発言に
クエスチョンマークを浮かべるクラスメイトを置いて
そのまま 教室へと戻った
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