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人心地 Ⅱ
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目を覚ますと
ゆうごの寝顔が目の前にあって 少しビックリした
起こさない様に ジッとしながらも
その顔を まじまじと眺めた
仕事に行く時とは違って 前髪があると 大分幼く見える
寝顔でも整ってるって判る顔立ちは 惚れ惚れする程だ
「…ん〜」
微妙に身動ぎしたかと思うと
ゆっくりとゆうごの目が開いて
綺麗な漆黒の瞳が ボ〜ッと僕の事を見つめている
「おはよ…」
「…おはよう ゆうご」
少し寝惚けているのか
僕の頬っぺたに手を当てて 親指で触っている
それが何だか擽ったくて ゆうごの方に体を寄せると
おでこからチュッて音が聞こえて
カーッと 全身の体温が上がっていくのが分かった
こういう種類の恥ずかしさは経験が無くて
どうしたら良いのか 僕にはまだ 解らなかった
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