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懐疑 Ⅱ
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『ゆっくり話そう』
先程のゆうごの言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡っていく
きっと 帰る話なんだと思う
「…どうしよう」
僕 何もしてない 迷惑しかかけてない
こんなんじゃ きっとゆうごは
もう僕の事なんて 買ってくれない
「…やだぁ」
僕は半泣きで 買ってもらったマグカップを握り締めた
コレは 今後他の誰かが使うんだろうか
そんな事を考えたら
胸が苦しくて 張り裂けてしまいそうだった
『やっぱり手料理は 最高ですよね』
つけっ放しのテレビから聞こえた音声に 僕は顔を上げた
男の人数人が 疲れて帰って来て
温かいご飯が出てきたら嬉しいと言っていた
そしてその後
男の人達のリクエストを 女の人達が作っていて
僕は食い入る様に画面を見つめ
その番組が終わると キッチンへと駆け出した
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