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夢現
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『おい 客だぞ』
…え⁇
いつもの部屋 いつもの人 いつもの台詞
僕は辺りを見回して 必死でゆうごの姿を探した
ゆ ゆうごは⁉︎
『ほら 早くしろ いつもの方が もう来てるんだから』
嫌だ‼︎ ゆうごは⁉︎
ずっと居て良いって言ってた‼︎
『あの人なら もう帰ったよ』
その言葉に絶望しながらも
ああ…やっぱり…って どこか納得出来た
視線を感じて振り返ると
沢山の人が 僕を品定めする様に見ていて 吐き気がした
…ゆうご
涙が目に溜まってくると 怒声が頭の上で響いた
『こら 泣くな‼︎ 目が腫れたら値段が落ちる‼︎』
振り上げられた手に 急いで目元を拭った
男の人は大きな溜息を吐くと
僕の腕を引っ張って 部屋の外に連れ出した
其処に居た人物を見た僕の体はガクガクと震え
自分の意思でその震えを止める事が 出来なかった
『そ〜くん♡ また俺と あ〜そぼ♡』
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