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初対面 Ⅱ
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「直ぐ戻って来るから ここで佐倉と待ってて⁇」
車から降りるゆうごに着いて行こうとしたらそう言われて
少し戸惑ったが 一応首を縦に動かした
ドアが閉まって その姿を見送る
車内は シーンと静まり返っていた
いつもなら 知らない男の人と二人になると
怖くて堪らないのに 佐倉さんは 不思議と落ち着く感じがして
無言でも そこまで気まずくなかった
「佑吾様は お優しいでしょう⁇」
「は はい‼︎」
急に話しかけられた事に 少しビックリしてしまい
声が大きくなってしまった
そんな僕に 佐倉さんは ふふっと笑っている
「心配しなくても あの方が 大丈夫と言ったなら
きっと大丈夫ですよ」
優しい声色は 包み込み様に響いて とても安心出来た
「…はい」
自然とそう答えた時 丁度ゆうごが戻って来た
「お待たせ 佐倉 昨日話した所まで頼む」
「かしこまりました」
車が走り出すとゆうごは僕の手を握って笑いかけてくれて
大丈夫
そんな風に 初めてちゃんと思えた
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