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昂揚 Ⅱ〜side佑吾〜
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脱衣所のドアを閉めると ズルズルとその場に座り込んだ
俺 がっつき過ぎた⁇ 引かれてる⁇
拒否された様で地味にショックだったが
創はそんな子じゃないと 自分で自分に言い聞かせた
浴槽を掃除して 蛇口から出るお湯をボーッと眺めながら
興奮してしまった下半身に 落ち着く様呼びかけた
よし と思って部屋に戻るドアを開けた瞬間
創がビクッと肩を震わせて コッチを振り返った
明らかに挙動不審なその様に
笑顔を作るのが遅れてしまった
「お待たせ もう入れるよ」
「…うん…じゃあ…行って来ます」
サッと俺の横を通り抜け
振り返った時にはもうドアの向こうに行ってしまっていた
「あー…」
ドカッとソファに腰を降ろすと 大きく溜息を吐いた
俺 ギラギラしてたかな…
あんな奴に嫉妬したとか…みっともない…
創が風呂から上がってきた時の反応を想像すると若干怖い
「…よし」
取り敢えず創が戻って来たら 普通にテレビ観たり
今後の話をしたり そういう事をしよう
それで 何となく良い感じになったら…
結局 そっちに考えがいってしまう自分を殴りたくなった
俺 こんなに余裕無い奴だったのか…
ふと窓に映った自分が見えて
こんな顔 とてもじゃないけど
会社の皆には見せれないな なんてそんな事を思った
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