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昂揚 Ⅲ
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湯船に浸りながら ボーッとしていた
お風呂から出たら エッチするのかな…⁇
そんな事を考えた時 ハッとなって自分の体を見た
今さっき 髪も体も全部洗ったばっかりだったけど
なんと無くもう一回体を洗いたくなって
勢い良く立ち上がった
その瞬間目の前がぐらりと揺れて
その場に座り込んでしまった
「…あれ⁇」
逆上せたのかな…⁇ 体が…すごく…
「…熱い」
そう呟いた直後だった
全身の血液が沸騰する様な感覚に襲われた
何回味わっても コレにはどうしても慣れない
「…あ……や…ゆ……ご…」
発情期が来てしまった
力が入らなくて 上半身だけでバスタブにしがみつく
疼く所を触りたいのに 力が入らなくて 涙が滲んだ
「……ゆ…ゆぅ…ご…ぉ…」
扉の奥にいる姿を思い浮かべて 名前を呼んだが
気付いてもらえる筈もなく
自分の声ばかり 虚しく反響していく
「…あ……あ…」
息が上がって 足がガクガクする
体がずり落ちた時に 胸の先っぽが擦れて
たったそれだけの事に カラダが反応していく
こんな事したくないのに 淵の所に自らを擦り付けて
快感を得ようと必死になっていた
「…ん…あ…」
浴槽の中は 良い香りの入浴剤に混じって
僕の体液が流れ始めていた
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