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家庭教師
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「創 明日 この前話した 俺の友達の家庭教師
来てくれる事になったから」
昨日の夜 ゆうごに そう言われてから
僕はずっと そわそわしている
ピンポーンと チャイムが鳴ると
ゆうごが インターホンの前で 僕を手招きした為
ドキドキしながら駆け寄った
「チャイム鳴ったら ここ押して…」
大きいボタンを押すと モニターに人が映った
「どうぞー」
その直ぐ後 ゆうごは 横にあったボタンを押した
「こんな風に 明日から コイツの事 入れてやって⁇」
何だか上手く言葉が出なくて 黙って頷くと
今度は 玄関のチャイムが鳴った
ゆうごの後に 僕も恐る恐る着いて行くと
ドアが開い瞬間 明るい声が廊下に響き渡った
「桃 久しぶりー‼︎ 元気か⁇」
「おう お前も元気そうだな 今日からよろしく
この子が 話してた…」
ゆうごが横にズレて 僕が真正面に来ると
目の前の人は 更に大きな声を上げた
「また 随分可愛いな‼︎」
その声に ビクッと肩が震えた
ゆうごは そんな僕の肩に手を置いて
ニコッと笑いかけてくれた
「だろ⁇ 手出したら キレるからな⁇」
「俺 好きなタイプ 熟女だから」
「知ってる」
頭の上で そんなやり取りが繰り広げられて
どうしたら良いのか分からない僕は
ゆうごのお友達を チラッと見上げた
黒髪で ゆうごより少し短めの髪
目尻が下がっていて 優しそうな印象を受けた
背はゆうごより小さいけど 僕が見上げる位には大きい
「創 コイツ 物井 秀介」
「創君 今日からよろしくね」
スッと手を差し出され少し戸惑いながらもその手を握った
「よ よろしくお願いします」
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