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家庭教師 Ⅱ〜side物井〜
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大学時代の友人から
訳あって知り合った子の家庭教師をして欲しいと連絡を受けた時は
遂に身寄りの無い子でも引き取ったのかと思った
それ位 桃坂 佑吾という男は お人好しで
αなのに偉ぶったりもしない かなり珍しい奴だった
よくよく話を聞くとその子を番相手にと思っているらしく
モテまくっていたコイツに それを言わせたのがどんな奴なのかと
楽しみにしていたのだが その人物は ねぇ 君天使なの⁇
と 思わず問い質したくなる様な容姿の持主だった
最初は ビクビクして 桃の後ろに隠れていたが
暫く経つと 緊張が解けたのか よく笑う様になった
その笑顔は 花が咲く様な 羽でも降ってきそうな
そんな可憐さがあった
にしても 桃の猫可愛がりっぷりがスゴイ…
見ているコッチが 恥ずかしくなる程だ
「じゃあ 俺 仕事行ってくるから 後よろしくな」
「おう」
俺が片手を上げると金髪の少年は玄関まで着いて行った為
戻ってくる間に 持ってきていたテストの準備を始めた
取り敢えず小学校卒業レベルを用意して
戻って来た彼に ニコッと笑顔を作った
「じゃあ 始めよっか⁇」
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