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拐引
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「…う」
頭が ボーッとする
体が重くて立ち上がれない
何とか目を凝らすと 見覚えのある部屋に
心臓が ドクンと脈打つ音が聞こえた
「…え⁇」
何で⁇ ここは…あの人の…
「…や…ゆ…佑吾…」
咄嗟に出たのは佑吾の名前
しかし当然ながら返事は無く 頭が混乱していく
腕を動かそうとしたら 後ろ手で縛られていて
嫌な汗が 背中や額を伝って落ちた
最後に覚えているのは ドアを開けた瞬間に
何かを口元に当てられた事
その後からの記憶は 一切無かった
「あ‼︎ そ〜くん起きた⁇
薬少な目にして 正解だったな♡」
現れた人を見て 体が勝手にガクガクと震えた
ふと下を見ると 裸なことに気が付き 咄嗟に体を捩った
「そ〜くん もう発情期終わっちゃったよね⁇
あ〜あ… 三カ月に 一回の俺の楽しみが…」
ぶつぶつと呟きながら 脚を左右に大きく広げられて
「嫌だ‼︎」と大声を出してしまい
ハッとなって 目の前を見ると
不機嫌オーラ全開で 僕を見下ろしていた
「そ〜くん 何か調子乗ってない⁇
ご主人様に対して 嫌とか言って良いんだっけ⁇」
彼はふらりと立ち上がると ハサミを持って戻って来た
「ねぇ 桃坂 佑吾だって
その可愛いお顔が 好きなんでしょ⁇
傷だらけになったらさ
もう見向きされないんじゃない⁇」
そう言って 思いっきりハサミを振り下ろして来た
咄嗟に顔を横に背けたが 頬にチリッとした痛みが走り
髪の毛が ぱらぱらと床に落ちて行った
「な〜んちゃって…
そ〜くんの唯一の取り柄 台無しにする訳ないじゃん」
にやにやと笑いながら
頬に出来たであろう傷を舐められて 鳥肌が立った
気持ち悪い…
「そ〜くんの体って本当綺麗だよね… 白とピンクで…」
うっとりした目つきで見下ろされながら
ハサミで体をなぞられて 恐くて恐くて 涙が溢れた
冷たい金属が 鎖骨からゆっくりと下降して行き
一番敏感な部分を 何度も擦られて グッと息を飲んだ
「ぴくぴくしちゃって…可愛い♡」
そのまま先端で 後ろの穴をツンツンと刺激されて
恐怖から しゃくり上げてしまった
「やっぱ発情期じゃないと 駄目だね… まっ いっか」
やっとハサミが体から離れたかと思うと
下半身にどろりとした液体を垂らされて
冷たさに身を縮こませた
「じゃ 取り敢えず 一発ヤラせて♡」
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