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困らせてごらん。
そう言われて、困らせたいって言ったそばから困ってしまっている自分。
だって、ヒロを困らせる方法なんて思いつかなくて。
ヒロがどんなことで困るのか、こんなに長い時間一緒に居るのにひとつも知らなくて。
そんな事を考えているあいだにも、与え続けられる甘い愛撫。
「ぁ……、ひろ……」
「ゆうが困っちゃってるじゃん。」
「ん……」
俺の体に触れながらからかう様に言われた言葉。
その言葉に頷くと、頬っぺたにキスをされて。
「俺が困ること、教えてあげようか。」
「おしえて……」
魅力的な言葉をかけられたから、教えてってお願いする。
「俺が困るのはね……、ゆう。」
「……うん」
「ゆうが可愛くて仕方ない時。」
「……」
「ゆうのことを自分のものにしたくて、めちゃくちゃにしそうな時だよ。」
真面目な口調で、そんな風に言うヒロ。
どんな顔で、こんなこと言ってるのかな。
そう思って伏せていた視線を上げると、ヒロは真剣な顔をしていて。
めちゃくちゃなことを言って俺のことをからかってるんじゃなくて、ほんとにそうなんだってことを知る。
「そんなの……」
「ん?」
「そんなの……、こまらなくていい……」
「どうして?」
どうして……って。
そんなの。
「だって……、ひろのものになりたいし……」
「俺のものになりたいし?」
「めちゃくちゃに、されたい……から」
そう言ってしまってから、自分がすごく恥ずかしいことを口走ってしまったって気がついて。
赤面してしまうのを自覚しながら目を瞑ると、ほんの少し間を置いてから瞼にヒロの唇が触れる。
「ほら。」
「……」
「ゆうはいつも、俺のこと困らせるね。」
まるで俺のこと、可愛くて、自分のものにしたくて、めちゃくちゃにしたいって言う様なヒロの言葉。
「いいもん……」
そんなの、困らなくていいことだよって。
それは俺の望みとぴったり同じだよって。
たくさん説明するのが難しくて短く応えると、今度は唇にキスをされて。
「そうなんだ。」
「ん……いい……」
俺はいつも。
ヒロに俺のこと、可愛いって思ってもらいたくて。
ヒロのものにしてもらいたくて。
めちゃくちゃにして欲しいんだよって、態度で伝える。
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