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新幹線と在来線を乗り継いで到着した舞浜駅。
日曜でしかもクリスマスっていうだけあって、さすがにものすごい人で。
住んでる街ではなかなか見ることのないその人の多さに気後れしながら、それでもこれからヒロとディズニーでデートできるんだってわくわくする。
「ヒロ」
「ん?」
「なんだか、もう楽しいね!」
まだパークに入場したわけじゃないけど。
これから過ごす楽しい時間に心が躍って。
思わずそう言ってしまうと、愛し気に目尻を下げたヒロが気が早いよって笑う。
「ゆう、チェックインして荷物預けとこう。」
「あ、ここでできるんだっけ?」
「ん。」
舞浜駅を出てすぐのウエルカムセンター。
ヒロがとってくれたホテルは、シーの中にあるミラコスタで。
チェックインと部屋へ荷物を運んでもらえるサービスを利用して、身軽になる。
「よし、行こうか。」
「うん!」
手続きを済ませて、リゾートラインに乗る為に向かったステーション。
そこはもう、ディズニーのクリスマスっていう雰囲気で満ちていて。
ヒロと手を繋いで人の流れに沿って歩くんだけど、どうしても浮かれた気分になってしまう。
「ゆう、嬉しそうにし過ぎ。」
「だって、嬉しいんだもん。」
「だからまだ早いって。」
好きなひととディズニーで過ごせるとか、嬉しいに決まってる。
こういう気持ちを抑えられない俺は幼いのかもしれないけど。
けど、ヒロも俺が喜んでるのを見るの嬉しそうだから。
楽しいよ嬉しいよっていう気持ちを隠さずに笑顔を返して。
やってきたモノレールに目を移す。
「すごーい、可愛いね、ヒロ。」
キャラクターが描かれたボディとミッキーの形の窓。
乗車すると、つり革やシートの柄までミッキーで。
「ほんと、子供みたいだよなゆうは。」
「それはヒロの育て方だと思うんだけど。」
はしゃいでる俺にそんな言葉を掛けたヒロへそう言い返すと爆笑されて。
そうだなっていつまでも笑ってるから、そんなに可笑しいこと言っちゃったかなって。
手を繋いだまま、笑い続けるヒロをじっと見つめた。
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