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船の旅から帰ってきたら、早めにお土産を買って。
いったんホテルに入ろうかってヒロが言ってくれたから、休憩も兼ねてそうしようって思って頷く。
初めて泊まるパークの中にあるホテル。
そこへに向かって、ワクワクしながらヒロについて行って。
一歩中に入ると、ホテルは大人っぽい雰囲気で。
目に映るものすべてが素敵に見えて。
「すごい、すごいね……ヒロ。」
たくさん買ったお土産を持ってくれてるヒロの顔を見上げると、意味ありげに微笑まれたから、まだこれから俺のことを驚かせようとしてるのかなって不思議に思う。
エレベーターに乗って、到着したのは最上階。
部屋のドアを開けてくれたヒロに促されてその中に入ると、目の前には豪華な室内が広がっていて。
おいでって俺の手を引くヒロに続いて部屋に入ると、ソファセットのテーブルにhappy birthdayのプレートが乗ったチョコレートケーキを見つける。
「ヒロ、ありがと……。」
「誕生日おめでとう、ゆう。」
このケーキがヒロのサプライズだって気がついてありがとうを言うと、2か月前の誕生日にも言ってもらった言葉を贈られて。
「……10月にもたくさんお祝いしてもらったのに。」
「これはそのプレゼントだからいいんだよ。」
俺のことを甘やかすヒロの愛情に恥じらってそう言うと、更に甘い言葉を重ねられる。
「ほら、ゆう。こっちも見てごらん。」
さっき、ホテルに入った時と同じように何かを企んでいるような顔をしたヒロ。
なんだろうって思いながらその手に引かれてテラスに出る。
「わぁっ!綺麗すぎるよ、ヒロ!」
広々としたテラスから見たのは、ディズニーシーの中でも一番のメインの景観で。
「ここから、ショー見ようか。」
「ここから?」
「ん。ゆっくり見られるよ。」
20時から始まるクリスマスショー。
楽しみにしていたそのショーをホテルの部屋から見られるなんて思ってもいなかったから嬉しくなって。
目の前のライトアップされたパークの光景を眺めながらその嬉しさをかみしめてると、背中からぎゅっと抱きしめられた。
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