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閉園までの時間。
ポートディスカバディーからパークを半周散歩して。
また、戻って来たホテルの部屋。
すっかり冷えてしまった体を温めようと、バスタブにお湯をためる。
「ヒロ、お湯溜まったよー。」
豪華なバスルームが嬉しくて、何度もソファに座ってるヒロとバスルームを行き来して。
広いバスタブにお湯が溜まったことを報告すると、落ち着きのない俺はヒロに捕まってしまって。
「脱がせてあげようか、ゆう。」
「じ、じぶんで脱げるけど……っ」
いやらしい顔で服に手を掛けられたから慌てて、思わず可愛くない返事をしてしまう。
「そっか。」
「そうだよ……。」
こういう時、妙に慌てたりせずに素直に甘えたら可愛いんだろうなぁ。
頭では分かってるけど、実際好きなひとの前で理想通りの行動をするのは難しくて。
変に意地を張った俺の言葉に、ヒロの手が服から離れて行ってしまう。
「……だけど。」
俺のこと、構って欲しい。
少しでもヒロが自分から離れそうになると、途端に湧いてくる強い欲求。
こんなにも愛されてるのに、もっともっと……って思うなんて。
自分ってどれだけ欲張りなんだろうって呆れるけど。
「だけど?」
「ヒロに脱がせて欲しい……です。」
ヒロに可愛いって想われたいから。
ヒロにもっと構って欲しいから。
小さな声でそう伝える。
「素直で可愛いね、ゆう。」
そんな俺の考えてることなんて全部見透かしてるような顔をしたヒロが、それでも望み通りまた俺へ手を伸ばしてくれて。
暖房の効いた部屋で、ゆっくりと服を脱がされる。
「これはどうする?」
「これって?」
下着まで全部脱がしてもらって裸の自分。
これはどうする、ってヒロが言ってるのが何なのか分からなくて。
ヒロの顔を見つめると、その視線が俺の頭の上に向けられる。
「これだよ。今日はつけたままするか?」
そう言われてやっと、パークに入ってからずっとつけっ放しだったカチューシャのことを言われてるんだって気がついて。
こんなふざけた耳をつけて、雰囲気に酔ってヒロに甘えてた自分の間抜けさに赤面してしまう。
「わ、忘れてた。」
「つけたままでもいいけど?」
「……はずしてください。」
こんなの付けたまま一緒にお風呂に入ってセックスするなんて。
さすがにそんな事しないよって意味を込めてそう言うと、また笑われて。
お願いした通りにカチューシャを取ってくれたヒロも服を脱いで、いつまでも恥ずかしがってる俺をバスルームに連れて行ってくれた。
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