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重たくなるほど濡れた身体を
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愕然とする。
父親が、子供の腹を刺した?
信じられない。しかし、はとちゃんは嘘がつけるような子じゃない。言えないことがあれば、濁していたじゃないか。
本当に、そんな大きな刺し傷を、あろうことか父親から。
反射的に、俺ははとちゃんを抱き起こし、ぎゅっと胸に抱いた。
はとちゃんは俺にしがみついて、ぽろぽろ泣いた。涙声で、首を横にふるふると振りながら必死に話す。
「お、お父さんは、わるくないの。お父さんは、お父さんは、わるい子のぼくを、ころしてあげようとしたの。お父さんは、ぼくをさして、じ、自さつ、したの……」
つまり、無理心中を図った、ってことか?
父親だけが死んで、はとちゃんは生き残って。
なんで、どうして、何があった?
「ぼくが、ぼくがしなせちゃったんだ、ぼくがわるい子だから、お父さん……ごめんなさい、ごめんなさい、う、ううう、う……しんだほうがいいの、ぼくは、ぼくは……」
身体をガクガクと震わせて、はとちゃんは苦しそうだ。この手を離したら、本当に死んでしまいそうなほど。
「死んじゃ駄目だ、せっかくそんな傷を負っても生きてた大切な身体なんだ、生きようよ。俺は君が生きててよかったよ。なんてクソ親だよ、腹を刺されなきゃいけないほど、悪い事なんてこの世にあるのかよ……」
「……ぼくは、はんざいしゃなの」
「はあ……?」
あまりに似つかわしくない言葉に、耳を疑う。言葉を失う。
犯罪? はとちゃんが?
はとちゃんは、胸の張り裂けるような痛々しい笑みを無理やり作って、口を開いた。
「中学1年生のとき、ぼくははだかでおそとでたおれてた。けいさつの人は、ぼくはだれかにおそわれたんだ、って思った。でも、ちがった。ぼくがはんざいしゃだった。小学生の女の子に、ぼくはえっちなことをしてた」
何を言っているんだ? 待ってくれ、聞きたくない、はとちゃん、心臓がうるさい、
「ぼくには、なんにもきおくがないの。ぼくはおふろばからにげだした、目の前がまっ白で、ちかちかしてた。それだけ。気がついたら病院にいた。いっぱい入院して、けんさをして、手ちょうをもらった」
「はとちゃん、もういい、」
はとちゃんは目を見開きながら、涙をぽろぽろ流していた。口角が不気味にあげられ、そこから溢れて止まらなくなっているみたいに、懺悔みたいに、話し続ける。
「つみにならなかったけど、お母さんはショックをうけて、へんになった。せいしん病院の、さくのあるおへやに入って、出られなくなった。……ぼくのこと、わすれちゃった。お父さんは、ぎんこうのお仕ごとをくびになった。お父さんはお母さんが大好きだったから、お母さんをこわしたぼくを、きらいになった。ぼくをうんだせきにんをとるために、つみを、つぐなわせるために、ぼくをさして、ぼくは、ぼくは……ぼくを、ころして、ください」
はとちゃんはそれきり、こうべを垂れて、ごめんなさい、ごめんなさい、とぶつぶつと呟くばかりだった。
心臓を抉りだされそうなくらい、悲痛なその望み。
「は、と、ちゃ……」
俺は、小さな身体をぎゅっと抱きしめた。涙が止まらない。
優しい人たちに囲まれて、ぬくぬくと守られた、か弱い子なんだと思っていた。
実際は、もっと過酷だった。
きっと病気がもとで犯した過ちのせいで、何もかも失って。
女の子に触れないようにしていたのは、女の子への恐怖ではなく、自分が制御できなくなる恐怖でいっぱいだったから。
きもちいいのが怖いのは、それがトリガーだから。恋を禁止されたのは、きっと我を忘れる性行為に繋がるからだ。
女装も、自分の男の部分を小さくしようとした結果なのだろうか。
ああ、何もかも繋がる。彼のいびつさは、自分の過ちでがんじがらめになっているからだ。
罪に濡れて、重たくなった身体を引きずって生きる、哀れな罪人。
俺は神様じゃないし、被害者でもないし、なんならはとちゃんに対しては加害者だ。
この子の罪を贖うことなど、してやれない。
涙を拭いてあげられても、彼を芯から乾かしてあげられないんだ。
「あっ、お薬、のまなきゃ、ぼく、へん、へんだもん……バッグ……」
はとちゃんは俺の腕の中からするりと抜け出て、ふらふらしながらバッグの置いてある方へ歩き、ピルケースの白い粒を飲んだ。
頓服薬という、パニックの鎮静剤みたいなものがあるらしい。この前ググッて調べた。
こちらに背中を向けたまま、膝を抱えて、深呼吸を繰り返す。細く頼りない首。なで肩の丸い形。黒くてさらさらした髪。あの日欲情した姿。
君が性犯罪者なら、俺だってそうだ。
俺は罪にも問われずのうのうと生きおおせてる。反省なんて一つもせず、周りの環境が悪いという愚痴を、弱い身体になすりつけてきた。
君は罪に縛られて、死んだほうがいいなんて言うくらい、すべてをこの頼りなげな背中に背負いこんで。
俺は後ろに近づいて、背中から抱きしめる。髪の隙間から頭のてっぺんの匂いを嗅ぐ。甘い匂いがする。耳元で囁く。
「はとちゃん……俺が、殺してあげよっか?」
「しゅうと、さ……ありがとう……しゅうとさん、ほんとに、やさしい。でも、やさしいしゅうとさんを、わるい人にしちゃうのは、だめ……。それに、きっと、こんども、死ねないよぉ……」
はとちゃんは服の裾を伸ばして目を覆った。しゃくり上げる声が、本当に小さな子供のようだった。
「俺はもう悪い人だよ。死ねないのなら俺は、はとちゃんを生まれ変わらせてあげるよ。男のはとちゃんを殺して、女の子にしてあげる。俺が教えてあげるから、いっぱい女の子のきもちよさ覚えよう? 俺だけを見て、俺だけを好きになって、俺にしか興奮できない身体にしてあげる」
俺の提示できる救いなんて、それだけだ。
君の身体が罪で濡れているなら、一緒に濡れてやる。俺が吸い上げたら、身体は少しは軽くなるか。乾かしてやれやしないか。
背中から手を回し、はとちゃんの唇を指でなぞる。
「俺の指、なめて。人差し指と中指。とろとろぐちゅぐちゅに唾液をつけるんだ」
下唇が震えながら静かに隙間を広げて、爪先が前歯に触れる。伸びてきた舌に迎え入れられ、2本の指は口腔内に進入する。舌が指を撫で、からまり、潤す。手首をくる、と上転させると、
「ん、ぐ、ちゅ、ふあ」
口を大きく開き、従順に舌で奉仕する。
上あごを指の腹でスリスリとなでてやると、キスをした時みたいに身体がびく、びくん、と震えている。歯ぐきの裏側、骨の感触のあるあたり、ここが弱いみたいだ。
子猫の顎をなでてやるみたいに指で愛撫すると、体育座りで三角に立てていた膝が、少しずつ下がって開いて、女の子座りみたいになる。唾液がどんどん増え、指がふやけそうに濡れそぼる。
可愛い耳を口に含んで、舌でみぞをなぞりあげてわざとぴちゃぴちゃ音を聞かせてやると、
「ふ、あ♡」
敏感に反応する。可愛い身体。もうすぐ俺のものになる身体。
指を引き抜くと、唾液が口から糸を引いて垂れる。その指を、お尻へと運ぶ。スカートをめくり、女物のパンツを少しずらし、白い尻肉の割れ目、穴に指を沈めていく。
「や、しゅうとさん、おしりのあな、きたないよぉ……」
振り向いたはとちゃんの顔は、上気してどこかつやめくように見える。眉をしかめて、怯えている。
「ここはこれから、女の子のえっちな穴になるんだ。ここに俺のが這入って気持ち良くなるよ。指で拡げて、挿入やすくしてあげるね」
「う、ん……あたま、くらくらするよぉ……はやく、ぼくのこと、女の子に、してください……」
回した左手にしがみつくように、はとちゃんは前傾した。はあ、と吐息が熱い。女物の下着の前は、膨らみを持って張り詰めていた。
指を横に拡げて、奥には唾液を絡めて、直腸壁をじっとりとまさぐる。少しざらついたところをつつくと、
「んんっ、ひ、あ、ああっ♡ そこ、だめ♡」
言葉とは裏腹に、ひくついてさらなる欲望を飲み込みたいとねだるようだ。
「女の子になるところ、見つけちゃったね。……床じゃ身体痛くするかな、ベッドの上で、スカート脱ぎ脱ぎして、膝ついて、お尻あげて……待ってて?」
はとちゃんは頷き、ベッドの上によろよろと乗って、スカートをもじもじしながら下ろした。いわゆる女豹のポーズみたいな形でお尻をあげた。半脱げのパンツが白い太ももの間で広がり、幾分小さなものが奥でぷるんと揺れた。
俺はその間、下をゆるめて、ギンギンになった俺自身を露わにする。コンドームが少しきつい。コンドームの表面にも、少しローションを塗しておいた。
未だ誰にも挿入られていない小さな穴に、亀頭を擦り付ける。
「わかる……? いまからここに、これが這入っていくんだ」
「ん、しゅうとさんのおちんちん、ぼくよりずうっと、おっきい……入んない……」
「ね、だからここ、ローションでとろとろにして、入るようにしてあげるね?」
手のひらで温めたローションを桃尻に垂らして、指で穴を濡らしていく。2本できつかった入り口が、3本受け入れ出した。お腹側を関節を少し曲げて撫でると、可愛らしくヒクつき、内向きな膝が少し近くなる。
そろそろ、いいだろう。
「はとちゃん、力抜いて。お口開いて、はーって息を吐いて……?」
穴を拡げて、先を押し当てる。力を込めて、めり込ませていく。
「はー……っ、ん、あ、あああ……」
ズブズブと這入っていくと、はとちゃんの熱い肉がぎちぎちと俺を包み込む。穴の中が俺の形に拡がり、征服の快感に酔う。
「はとちゃんの処女、俺が貰ったよ。ほら、俺のぜんぶ咥えられたね。お尻、女の子の穴になった。そろそろ……動くね?」
ローションでとろつかせた穴は、俺を締め付けて離さない。服の上からでも分かる細い腰付きが、突き上げるたびにぐらぐら揺れる。俺を刻み込むように、じっくりと犯していく。
白い尻肉が、ふにふにで柔らかい。
「あ、ひゃ、んっ、いたい、いたいよぉ、おしり、めくれちゃう、あ、あああっ♡ きもち、きもちいい♡」
「痛いの? 気持ちいいの?」
ぐぽ、ぐぽ、と淫らな音が穴から漏れる。少しだけ赤いものが混じっているようだ。まるで破瓜の血だ。
「んうっ……おくっ、ぐちゅぐちゅ、こすれるの、いたくて……でもっ、きもちい♡ あっ♡ あああっ♡」
「痛いのがいいなんて、はとちゃんはマゾなのかな? やらしいね……じゃあ、お尻ぺんぺんしたげるね」
手のひらを広げ、もち肌の尻肉を何度も叩く。肉が揺れ、赤く手の形が残る。スパンキングするたび内奥がひくつき、いやらしくうねって俺を喜ばせる。
「ふああっ♡ あっ♡ それっ……ぺんぺん、好きっ……♡ きもちい♡ あんっ、はぁあっ♡ しゅごぉい♡ んうう、おちんちん、もれりゅ、もれちゃうぅっ♡」
「イキそう? たっぷり出して、玉の中空にして、女の子になろ。穴ほじられて、みっともなくイケよ。俺も処女穴でイクっ、激しく……ガン掘りしてやるッ」
乱暴に揺さぶり、平手打ちしながら激しく突き上げる。淫らな腰振りで俺を求める赤い尻は、俺のもの。夢中で腰を打ち付け、快楽を貪る。最高に気持ちがいい。
さっきまでふわふわ笑っていた子が、こんなに乱れるんだから、たまらない。
「おっ♡ おああっ♡ あああ♡ いく、いっちゃううううっ♡♡」
小さくも屹立したそれを手のひらに包むと、どくどくととめどなく熱い精液が溢れ出し、シーツにこぼれて落ちる。
俺もはとちゃんの中で精液を解き放つ。脳に恍惚とした感覚が広がっていく。ひとしきり出して、抜き取ってコンドームを外すと、液が重たい。俺も激しく欲情していた。
普段ろくに扱いていなかったのだろう、手の中の濃厚な液は強く臭いを放ち、ぷるんとした塊がころころと混ざっている。
「は、は……いやらしいな。初めてでこんなになるなんて、はとちゃんも……俺も」
汚れた手を拭い、新たなコンドームの封を破く。
はとちゃんは、こてん、とベッドに倒れこみ、息荒くなっている。目はとろけてぼんやりとし、半開きの口元はよだれが出ている。隠微にぬるぬるとした穴は、俺の形にまだ拡がったままだ。尻肉は赤く腫れ、いつのまにか靴下は脱げている。
はとちゃんの顔の横に座り、眼鏡を外して汗ばんだセーターを脱いだ。
「……つけてみて?」
眼鏡を手渡す。丸いフレームの眼鏡は、幼びた顔のはとちゃんにも似合っていた。
「……あ、よく見えます……。ん、しゅうとさん、すっぽんぽんでも、かっこいいの、なんか……なんかね……ずるい……です」
寝転びながらぽおっと紅潮するはとちゃんは、唇を尖らせる。
俺にはその顔付きがもう、ずるい。眼鏡を外して、自分にかけ直す。唇を重ねると、はとちゃんの方から吸い付いて、舌で俺をうっとりと味わう。
「はとちゃんも、動いて暑くなっただろ。上、脱ぎなよ」
「……おなか、はずかしい……」
「じゃあ俺が脱がせてやるよ。恥ずかしがってるのが、そそる」
キスを絡めながらカーディガンを脱がせ、シャツ一枚になると、やはりはとちゃんは震えて、すがるように俺を見つめる。
捨て猫のように憐憫を煽る、か弱きものの最後の武器の瞳の色。それは、俺には性欲を燃やす炎に焚べられた薪でしかない。
「恥ずかしがって隠されてもつまらないな、……この手は、縛ってあげたほうがいいね」
シャツを強引に脱がし、カーディガンと一緒に頭の上で手首を縛り付ける。
「あ、う、しゅうとさん、や、こわい……はずかしい……とってください……」
はとちゃんはもじもじと身悶える。顔が真っ赤だ。髪が乱れて、くしゃっとはねている。
「だーめ。なんで傷が恥ずかしいんだ? はとちゃんのためを思って、お父さんが作った傷だ。この傷を受け容れて、向き合えよ。罪のあかし、生きているしるしだろ。それに、傷があってもはとちゃんは、綺麗だ」
ブラをズラし上げて、平たい胸の上の突起をさらけ出す。充血して小さくツンと尖っている。舌で舐めあげ、指先でくりくりと先を擦りあげる。ざらつく輪をくるりと舐め、固くなっていくそこを唇の先でつまみ、舌で転がしながらちゅっちゅっと吸う。
「ふ、あ、んんっ♡」
「は、乳首吸われて感じるのか?」
はとちゃんは目をぎゅっとつぶりながら、うなずく。
「ぎゅっと、きつく、して、ください……いしきが、とん、とんじゃう、しゅうとさん、いたくして……」
歯の先で、くに、と甘噛みすると、お腹がぴく、とへこむ。薄い腹筋が緊張している。
傷口を指の腹で撫でると、乱雑な凹凸が凄惨さを想起させる。くぼんだ痕に爪先を入れ、指を回すと、その度にはとちゃんは敏感に反応し、指をずらそうと腹をくねらせる。その様はひどく興奮を誘う。
「ひぃあ、あ、っうう、んううっ♡ や、やめ、あ、ああっ♡」
親指をへそに入れ、奥に押し込むようにしてかき混ぜると、一際腹をひくつかせている。へそは皮膚が薄く、内臓に近いから刺激が腹の中に直に届く。こと、はとちゃんは腹の中を抉られて弱くなっていることは想像に難くない。
お腹を捏ねくり回すだけでこんなに乱れて、いやらしい、この腹の傷に俺のをぶち込んでしまいたいくらいだ。
屹立した彼自身から、腹にカウパーがしたたる。
その液でさらに腹をぐちゃぐちゃに撫でまわし、勃ち上がった逸物をすりすりと擦る。これで小学生犯したなんて、信じがたいように俺の手の中に収まる。
ぎゅ、と握力を強めて虐めてやると、
「んううぅっ!」
と、全身をビクッと跳ねさせた。
「……ここのことは忘れさせてあげる。こっちだよ、はとちゃんの大事なとこは」
ゴムを付け終えて、尻肉をつまんで穴をのぞく。使ったばかりでとろけて、気持ち良さそうだ。
はとちゃんの膝の裏をつかんで、グッと前に倒してシーツに膝をつける。
「はとちゃんのえっちなところ、丸見えだよ。ほら、よく見てて。……当ててるだけで、もう口開けてる」
「や、そんな……は、はずか、っあ、あああっ!」
はとちゃんが喋るのに合わせて、身体を傾けて挿し貫く。腰を打ち付けてやると、その度に膝がびく、びくんと可愛らしく震える。
はとちゃんは抜き差しを繰り返されるそこを、よだれを垂らしながら、あ、あへ、は、と喘ぎ声を漏らしながら恍惚として見ている。
濡れた舌が物欲しげに浮かぶのが、淫らだ。
身体を密着させ、唇を奪う。とろけてしまいそうだ。眼鏡が少しずれたが構うものか。ぼやけた視界でもはっきり分かるほど、はとちゃんの瞳は俺から与えられる快楽のとりこだった。
「しゅう、と、さ、あ、あっ、す、き、好き、好きっ……♡」
「俺も」
そう返すと、うっとりと目を細める。
ピストンを夢中で繰り返しながら、腹の痕をさすってやると、
「あ、それ、だめ♡ い、いたい、いたくて、きもち、よく、なっちゃ、ひ、や、あっあっ、らめぇ♡ あ、あ、あああ♡」
はとちゃんの腹は精液と汗とでぐっしょりと濡れていた。
「ん、はとちゃん、うねって、ヒクついてっ、イイよ……ッ」
震えて絶えず液を吹くはとちゃんのそこを左手で扱き上げ、右手は痕を愛撫する。奥の奥まで、猛り狂う俺のすべてを突っ込んでやる。
はとちゃんは顎をあげながら快感に震える。縛られた手首をシーツに何度も打ち付け、髪が乱れて広がる。瞳からは歓喜の涙が溢れている。
「ら、め♡ いいとこ、ぜんぶ、さわられっ、やあっ♡ へんになっじゃうよぉ♡」
「俺のこと、離したく、ないって、すげぇ、締ま……ッ、はとちゃん、はとちゃん……」
「ゔあ、あ、あっ、しゅうと、さ、ん」
精液がどんどんせり上がってくる。限界だ。ぶちまけたい。
「い、く、はとちゃ、イクよ」
「いっ、いっしょ、に、あ、ああっ♡ ああああっ♡ いぐぅぅぅ♡♡」
ぎゅっとはとちゃんの身体に抱きつき、2人でお互いの身体が震えるのを感じ合った。ひとしきり液を放出して、ほっ、と吐いた吐息が同じタイミングで、それがたまらなく愛しくなった。
「手……とってぇ」
「……あ、そうだね、ごめんごめん、恥ずかしいのに、よくがんばったね。よしよし」
くっしゃくしゃの頭を撫でて拘束を解くと、はとちゃんはがばっ、と手足を俺の背中に回して抱きついた。なんて言ったっけ、名前があるんだよな、大好きホールド?
もしかして、してる最中からずっとこうしたかったのだろうか。本当に嬉しそうに、俺の身体から離れない。
「……はとちゃん、俺のこと、好き?」
「好き……大好き……」
「これからも時々、はとちゃんのこと、女の子にしてあげよっか」
こんな言葉が出ることに、内心驚いていた。
俺は獲物を釣り上げるのは大好きだが、獲物自体にはさして興味の湧かないタイプだ。
釣り人の鉄則はキャッチ&リリース。高飛車な女を振り向かせては捨ててきた。
だが、はとちゃんは違う。
俺ははとちゃんに、引きずり込まれていた。手放したくなくなるほど、惚れてしまっていた。
もっと。もっとだ。
この子をぐちゃぐちゃにしてしまいたい。
はとちゃんは顔をあげて、俺をうるうると見つめる。
「して……ください、おねがい……」
「じゃあ、今日のことは、誰にも内緒だよ。管理人さんにも、一緒に住んでる皆にも内緒にして。そうしないと、俺、はとちゃんと逢えなくなっちゃうんだ」
「する。ないしょにする。がんばる」
めちゃくちゃ頼りない返事だな。
「じゃあ指切りげんまん。2人だけの秘密だよ」
「うん。しゅうとさんも、ひみつだよ」
小指を立てて、重ねてつかむ。
俺は新しいおもちゃの遊び方と壊し方を、頭の中で考えていた。
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