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「今日は転校生が来たわよー!さっ!入ってきて!」
先生がそう言って入って来たのは、大人しそうな女の子だった。
「初めまして!木戸 芽依(キド メイ)です!宜しくお願いします!」
明るく可愛い笑顔に、男子からはオオオッ!という歓声があがる。そんな状況を、俺は冷めた目で眺めていた。
「えーっと、木戸さんは転校したばっかで、何も分からないと思うから......。一ノ瀬くん。いろいろ教えてくれるかしら?」
先生がそう言うと、教室は「えええ!一ノ瀬ばっかずりぃぞ!!」「イヤァ!一之瀬くんダメ!!」などと、一気に煩くなった。
俺は席を立ち、教壇の前の転校生の前に歩みでる。
「こんにちは。一ノ瀬 弘(イチノセ ヒロ)です。よろしくね?」
笑顔を貼り付けながら、俺は転校生に向かって手を出す。それに転校生は、満面の笑顔で握手してきた。
「うんっ!よろしくね!一ノ瀬くん!」
____ああ。嫌いだ。
君のその笑顔が、俺は大嫌いだ。
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