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帰り道
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はぁ、最悪だ。
結局あのあとの授業に集中できなかったし、
それもこれも、あいつのせいだ
佐野 斗真(とうま)
クラスの中心人物にして、俺には縁もゆかりもない男
のはずだった。
いや、改めて考えると俺が走っていたせいなんだが…
何故こんな状況になっているんだ?
佐野「吉岡の家ってこっちだったんだ、あっ!荷物持とうか?」
さかのぼる事、約2時間前
佐野「そぅそぅ、佐野斗真ね!ってそれ怪我してんじゃん⁉︎」
よかったぁ、名前合ってたみたいだな
『ちょっと手を擦りむいただけだし大丈夫だよ、それより本当にゴメンね、』
それじゃあ、そう言って教室に入るつもりだったなのに…それなのに…。
佐野「いやいや‼︎結構勢いよく倒れてたし…保健室、は大袈裟か?…。うん!今日一緒に帰ろう!途中でなんかあったら心配だし」
と、半ば無理矢理な感じで今に至る。
何なんだ?最近のイケメン君は、女子にならまだわかるが、こんな喋った事のない男にまで心配だからという理由で一緒に帰ろうとなるのか?
理解に苦しむな、
『佐野くん…申し訳ないし、もうここまでで大丈夫だよ。もとはと言えば俺の不注意だし』
流石のイケメン君もこう言えば帰るだろう、
佐野「全然申し訳なくなんかないって、それに吉岡とまだ1回も話した事なかったから、俺的には友達増やすチャンスなわけだし?気にしなくていいよ」
っ、こ、心が…心が痛い…。
何なの⁉︎爽やかスキルが高すぎない⁉︎
『は、はぁ。ありがとう』
全くもってやりにくい相手だ…。(汗
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