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非日常
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桜は全て散り、青い葉っぱが茂っている。
新学期が始まって2ヶ月が経ち、クラスの興奮と緊張の混じった独特な雰囲気は徐々に収まり始めていた。
学校近くの駅から電車で10分で最寄り駅。
そこから徒歩5分で自宅。
通い慣れた通学路を、俺は今日も中学の時からの親友、山本蒼太(やまもとそうた)と帰っている。
「なんか面白いことねえかなあー、刺激が足りねえ、人生に!」
蒼太はさっきから、そんなことばかり叫んでいる。
「そりゃお前には悩みなんてないし、退屈するよな」
俺がそう言うと、蒼太はむっとした表情をした。
高身長で二重の形の良い目、高い鼻、セットした茶色い髪。笑うとできるえくぼ、着崩した制服にベージュのカーディガン。
蒼太は少女漫画から飛び出してきたようなビジュアルだ。
モテるし、スポーツ万能だし、人生の勝ち組。
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