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:by有真
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──嫌だ、死んじゃえ。
少し寒いこの季節。
いっそ、凍えちゃえたら...。
そう思ってしまう、このごろ。
俺、有真は日々に...というか人生に、嫌悪を感じていた。それはもう、本当に。
昨日なんかは特に、そうだった。
元々運動が得意ではない有真は、学校の昼休みは寝ているか、読書をするか。そんな奴だ。しかし何故か、クラスの奴がきて、
「有真ぁー、ちょっとこいよ」
てな感じで絡んできた。
ウザかったから無視していたら男子がどんどん俺の周りに集まってきて、椅子から立たせた。そのまま、本を取り上げたり叩いたり体を触ったり服を脱がせたり...などが強制的に行われた。
それはいわゆる虐め、虐げ、醜いみせしめ。
俺はそいつだ。ひとり、対象として選ばれた生け贄。他人の欲望をぶつけられる、奴隷。
こんなのは嫌だ。
死んじゃいたい。
死んで、消えて、いなくなりたい。
溶けて、蒸発して、見えなくなりたい。
サヨナラってしたい。
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