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「バカ…鈍感…。」
ベッドの上をごろごろと移動し、向田篤志から一番離れた端の方へと行ってしまった。
「甫?」
ベッドに乗り上げて、井端甫の髪をかく。
「…鈍感…鈍感…。」
だんだんと縮こまっていく井端甫に、ようやく彼の言いたいことが理解できた。向田篤志は慌てて井端甫の髪から手を離し、口を抑えた。
まさか井端甫からきっかけを作ってくるなどと考えていなかった為に、とても驚いてしまい、思わず声が漏れそうになったのだ。
「は…じめ、本気か?」
「篤志は…したくないの?」
向田篤志に背を向けた状態の為に、表情は見えないが、声が少し怯えている様だ。拒絶されることを恐れているのだと感じ、そっと肩を引き寄せた。
「愚問だな。」
仰向けになった井端甫の上に覆いかぶさる。唇に触れ、キスの合図をすると、ほんのりと口を開き、受け入れる。
「んんっ…ふっ、んぅっ。…はぁっ」
「んっ…甫…舌引っ込めるな。…出して。」
口の中に侵入し、上顎や舌の裏を撫でられる。初めての深い口付けに、思わず舌を引っ込めてしまった井端甫に、向田篤志が優しく頬を撫でる。
向田篤志に促され、口からそっと、少しだけ覗かせた舌先は赤く、向田篤志を欲情させた。
「ふんんっ????…んんんっ、…ふぁっ」
差し出された舌を口に含み、吸い上げると、井端甫の体が面白いぐらいにはねた。快感からか、初めての事への恐怖からか、涙を浮かべながら必死で向田篤志の背に手を回し、すがりつく。
涙が溢れる瞳は暗く、そこには自分が写っていないのだという事に少しだけ悲しさを覚えながらも、見えない事により井端甫が恐怖を感じない様にと、なるべく何をするのか分かる様に、ゆっくり優しく進めていった。
「あつ…し…。キス…なが、い。苦しい。」
あまりのことに、鼻で息をするのを忘れていた井端甫は、酸欠状態になっていた。
苦しいと涙を浮かべながら訴える姿にすら興奮してしまう今の自分に、向田篤志は新たな自分を見た気がした。
「はぁっ、はっ…もっと…して?」
ほんのり赤く染まった頬に潤んだ瞳、息が上がり、上下する胸。そんな状態の井端甫に求められた向田篤志は、井端甫の服をあっという間に全て脱がせ、自分も下着以外を全て脱ぎ捨てた。
「しらねぇぞ…そんなこと言って…。」
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