アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2!
-
そらるside
朝、まふの所に遊びに行きたくて、珍しく自分からLINEを送った。
まふは意外とすぐ返信をくれて、夜に遊びに行く事になった。
楽しみだなぁ…
そう、俺はまふのことが好き。
でもまふは、多分俺の事友達としてみてるんだろうなぁ…
まふは、俺にもだけど人と一枚壁を作ってるんだ。
人と接するのが怖いのかもしれない。
人に裏切られるのが怖いのかもしれない。
俺は…
俺はそんなことしたくないから…
ねぇ…
だから少しだけでも…
俺をみて…?
だって俺結構アタックしてるつもりなんだけど…!
いい加減振り向けよ、バカ。
だから。
だから俺は。
まふに、この気持ちを伝える事にした。
しまってた、この想いを。
ーーーーーーーーーーーー
まふまふside
僕は、こんな自分の感情にわからないまま、夜を待った。
夜9時、そらるさんが来る時間だ。
ーピーンポンー
あ、きた…
時間ぴったりだ…凄いな
ーガチャッー
「そらるさん時間ぴったりですよ〜どうしたんですかw」
「よぉ。ちょっと暇だったから早めに来た。」
「そうですかwどうぞ上がってください!」
「ありがと。」
そらるさんが僕の家のリビングに上がった。
そのあとは、二人で歌の話とか他愛もない話で盛り上がった。
かなり話して時間が回ってきた頃、急にそらるさんが僕の正面に正座した。
「ん??どうしたんですか??」
「んと…あー…まふ!」
「へ?!は、はい!!」
「急に悪いんだけど、今から言うこと驚かないでほしい。」
「え、あ、はい…!」
「俺、まふが好き。」
「えっとー…ありがとうございます…?」
「違うよ、まふが思ってるのと違う。俺、まふのことが恋愛対象として好きなの。」
「れん、あい、たい、しょう……
恋愛対象?!?!」
「うん。ごめん。急にこんなこと言って。」
「へ、え、と…恋愛対象って…ら、ラブの方の…?」
「そうだよ。ビックリした?w」
「は、はい…とっても…」
でも…
なんでかな…
嫌じゃないって思う自分がいるの…
でも。
僕は人を好きになれないから。
なっちゃダメだから。
「で、返事は?」
自分の気持ちを押し殺すしかないんだ。
ごめんね、そらるさん。
「ご、ごめんなさいっ!僕、好きな人がいるんです!あはは…」
ごめん。ごめんなさい。
「…そ、そっか…分かった。俺帰るね。」
本当は…
大好きだよ…
「さ、ようならっ!」
僕はあくまで笑顔で、そらるさんを送り出した。
「迷惑なこと言ってごめんな。じゃあ。」
「はいっ…!さよ、なら…!」
ガチャッとドアが閉まった瞬間、僕は崩れ落ちた。
「ふっ…うぅっ…うわぁぁあっ…な、んでっ…だよっ…ひっくっ…どう、してっ…」
こうやって僕が壁を作るから。
人を拒絶するから。
本当は、自分に悲しい過去があるからじゃない。
それを言い訳にして自分の中に壁を作る僕が悪いんだ。
なんでだよ…
泣きやめよ…
なんで涙が出てくるの…!
「うぁぁあっ…ひっくっ…ふっ…」
ガチャッ
開くはずのない玄関のドアが
ーーーーーまた開いた。ーーーーーー
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
78 / 114