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終わりの始まり
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一人、心の中で呟いた。
夕食を食べ終わり風呂へ入った。風呂にある鏡で自分を見ると今日美希に言われたかわいい男という言葉が頭に浮かんだ。
美希は俺を一度もかっこいいと言ってくれたことはないがかわいいとは何度も言ってくれた。
かわいいと言われるのはあまり嬉しいことではないが美希が笑顔で褒めてくれるから程々に嬉しかった。
「なんでこんな見た目に生まれちまったんだよ...もっと鍛えておけばよかった...」
溜息をつき、悔しがるように言った。
そうすれば顔は女っぽくても身体は男らしいからよかっただろうと思った。
再び目に涙が浮かんできたためダメだダメだと思い頬を叩いた。
「美希のことは諦めろ。自分。これからはもう恋をするな。裏切られた時が辛いのがよくわかっただろ。」
そう自分に言い聞かせ風呂を出た。
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