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side響也
学校で黒板とにらめっこして授業に集中しようと頑張っていた。昨日のあの子に会いたくて仕方ない。
神様どうかあの子にあわせて下さい。お願いします。神様あああ。授業中なのにそんなことを考えていると先生に指された。
まじかと思いつつもホワイトボードに答えを書いていった。これくらい余裕だっつーの。こう見えて実は俺、頭いいんです。学年1位とか取るんです。とか自分に言ってみる。
この姿あの子に見せたら惚れてくれるかな...?そんなことも考えてしまう。
この学校に入って何度か告白はされたことある。でも、どいつもこいつも俺の好みではない奴らばかりだ。俺はかわいい感じの子がいい!黒髪のくりくりしたお目目の子!
そのドンピシャがあの子だ。街中に何回出向いてもあんな子見たこともなかった。初めてなんだ。大切にしたい。ずっとずっと...
俺は街中に出ても自分が欲求不満でない限り男を抱かない。抱いてほしいとせがまれたら欲求不満だったら抱いてる。
でも、もうそんな遊びはしない。片思いだけど大切な人が俺にはできたから。あの子にだけ俺をあげたい。
そう思うとなんで俺は今まで変な奴らに体をあげてしまったのだと後悔する...。
そうこう考えているうちに授業は終わった。5限と6限の間の休み時間。いつものように親友の相澤 光希の元へ行ってグダグダだべる。
光希はただのイケメンだ。イギリスのクォーターで緑色の瞳に金髪に近い髪の毛。まさに王子だ。並の女ならイチコロだ。俺は黒髪のくりくりお目目が好きだから光希は対象外だ。
「みーつーきー。授業だるーい。」
「はいはい。だるいのね。だるいなら帰っちゃえば?」
王子の癖にひどこと言ってくる。ブーブー言ってると光希が思い出したように口を開いた。
「そういえば、さっき廊下を理事長と歩いてた美少年見た?めちゃくちゃ可愛かったよ。多分、響也好みの子」
ニコニコしながら光希は言う。
「そんな子通ったか?俺、見てないけど...もしかして、俺が一生懸命問題を解いていた時に通った...とか...?」
ご名答とでも言うように光希は不敵な笑みを浮かべて頷いた。たしかにクラスのやつらはその廊下を通った美少年の話題でいっぱいだ。
「俺も見たかったマジで。くそっ。明日、見れるかなー?見たい見たいー!!!」
「多分、転校してきて入学するんじゃない?じゃなきゃ制服着て学校見学しないでしょ。今週中には見れるんじゃない?」
光希があっさり答える。見たすぎて俺はうずうずしてる。早く明日になれと。待て待て。俺にはあの子がいる。そんな浮ついた心見せてはいけないダメだ。あの子を思い出し心の中で言った。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴り、今日の授業は全て終わった。俺はクラスの誰よりも早く教室をでて吉田の車に乗ってあのスーパーに向かった。
いくら待ってもあの子は訪れなくて吉田に引っ張られるように家に帰った。会いたかったな。
宿題をしてあの子に会えるよう祈って眠りについた。
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