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小学生が聞いてきそうな質問ばかりが飛んできた。
チャイムがなるまで質問一つ一つに答えてなんとか持ちこたえた。
1限目は柴原先生の授業の古典だ。俺はカバンの中を漁ったが古典の教科書が見つからなかった。
「先生。古典の教科書忘れました」
素直に言った。忘れるとは思っていなかった。とりあえず全教科持ってきたと思ったが忘れていたらしい。
「じゃあ、隣の鳥海から見せてもらってくれ!」
先生がそう言ったので鳥海くんに見せてもらうことになった。
「鳥海くんごめんね。教科書忘れちゃってさ」
「全然大丈夫だよ!俺は鳥海 蓮!よろしくね!」
鳥海くんがキラキラの笑顔を飛ばしてそう言ってくれたので安心した。
彼はすごく元気なのだなと感じた。すぐ打ち解けられた。
授業が終わり鳥海くんにありがとうと言った。
「紅葉!俺のこと鳥海くんじゃなくて蓮って呼んで!俺も紅葉って呼ぶ!てかもう紅葉って呼んでたわ!」
鳥海くんがあははと笑いながら言ってくれたから俺は
「蓮。ありがとう。これからもよろしくね」
そう蓮に伝えた。蓮とは友達になれた。初めての友達...すごく嬉しい。
心に温かいものが溢れてほっこりした笑顔が自然と出た。
「今日、俺と浅見と紅葉で昼飯食べない?これからもさ!三人で!」
蓮が元気に言ってきた。俺はいいよと言って素直に頷いた。
浅見くんがどの人かまだわからない俺に蓮が浅見くんを連れて来て紹介してくれた。
「これが浅見!真面目なやつだけどすげーいいやつだからよろしくな!」
「浅見 三葉です。宜しくお願いします。立花くんはすごい人気だね。俺のことも三葉って読んでいいからね」
三葉はインテリ感が漂っている。黒縁メガネのインテリ君だ。蓮とは正反対の性格をしていてどうして二人が仲良しなのかがすごく気になった。
「三葉よろしくね。俺のことも紅葉って呼んでね。三葉と蓮は性格が正反対なのにすごく仲がいいんだね!」
興味があったので聞いてみた。先に答えたのは威勢のいい蓮だった。
「がははは!やっぱりそれ気になる?!初めて会った人にはよく言われるよ。俺と三葉はね幼なじみなの!幼稚園からずっと一緒!三葉のことはほかのやつらよりよくわかってるぜ!俺!!!」
ドヤ顔で言ってきた蓮。面白くてクスクス笑ってしまった。
それを聞いていた三葉は呆れた顔で蓮を見つめた。
「蓮。声が大きい。うるさい。」
三葉が少しうざそうな顔をし蓮に言った。きっと二人はいつもこんな感じなのだろうと思い俺はまたニコニコ笑った。
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