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もうすぐ授業が始まるということもあり東堂くんは教室を出て行った。
「じゃあね、紅葉くん!また話しかけに行くね!」
嵐のように過ぎた俺と東堂くんの会話に蓮と三葉は呆然としていた。
「紅葉...?あの人知り合い...?」
三葉が不安そうに心配そうに聞いてくる。蓮においては目が回っている。
「この間スーパーに買い物に行った時に会ったんだ。あの時ぶつかっちゃってさ。それから...知り合い?みたいな感じでたまたま同じ学校だった...みたいな?」
俺もあまり把握していないからわかることを整理しながら話した。ほんとにあんな人だなんて思っていなくて俺はびっくりしていたから。
「まぁ、知り合いなんだね。それならまだいいかな?知らない人にあそこまでされたらさすがにやばいなと思ったから」
三葉が引き気味に言った。蓮は放心状態から帰ってこない。よっぽどびっくりしたのだろう。
「ほら、蓮!蓮!授業始まるから紅葉と席まで行きなさい!」
蓮がこちらの世界に戻ってくるように三葉が強く言った。
「あれ?俺、どうしてたの?さっきの人は?あれ?あれ?」
蓮は頭の中に?がいっぱいで、さっきまでのことを忘れてしまっているらしい。というか気を失ってたのか?
「さっきの人はもういないから席に戻ろ?次は数学だよ?」
そう言って蓮を席に連れて行った。
授業が始まると蓮はいつものように戻った。
俺は数学が嫌いだから授業にあまり集中せず考え事ばかりしていた。そう。さっきの東堂くんのことだ。
なぜ俺のことをあそこまで気に入ってくれているのか謎だ。
ぶつかっただけなのに...。なんでだろ...。
そんなことを考えているうちに数学の授業は終わった。
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