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「光希はあの子のどこに惹かれた?俺はやっぱり黒髪のまんまるお目目!ぶつかった時すげー可愛かった!」
ほんとに俺は黒髪のまんまるお目目が大好きだ。子犬のような瞳...たまらん。
「俺もそうかな?一目惚れってやつかな?今まで特定の恋人なんて無意味だと思ってたけど、あの子とは遊びじゃなくて真剣に付き合いたいと思ってるよ」
真顔で真剣そうに答えた。
光希も俺みたいな感じか。あの女遊びの酷い光希があそこまで言うんだ。きっと今回は本気だ。
負けてられない。
弁当を食べながら話をしてかれこれ五十分は経っただろう。あの子は全然戻ってこない。あの子が来るまで俺はギリギリまで待っていたいからずっと待っていた。
授業開始五分まえのチャイムが鳴った時にあの子は現れた。
あの子は俺を覚えてくれていたのだろう。俺を見てあ!っと言った。
そして、俺の口から出てきた言葉はこれだ
「あ!あの日はぶつかってごめんね!ちゃんと謝りたくてずっと探してたんだ!」
感動して大声で言ってしまった。しかも、最初噛んだし。恥ずかしすぎる...。
そして俺はあの子の名前を聞いた。
「僕の名前は立花 紅葉です」
紅葉!なんてかわいい名前なんだ!親に感謝だな。心の中で歓喜の声を上げた俺は思わず紅葉くんを抱きしめてしまった。
「どうしたんですか?」
紅葉くんのその言葉を聞いて我に返った。こんな、初対面の人にいきなり抱きつかれたら紅葉くんは俺のことを嫌ってしまうだろうと内心焦った。
「いや、また会えたことがあまりにも嬉しくてつい抱きしめちゃった!ごめんね!」
嬉しすぎてヘラヘラ笑って謝ってしまった。
そんな俺のことを光希は遠くから微笑みながら見ていたが、やはり目は笑っていなかった。
光希に少し勝った気分でいた俺はもうすぐ授業が始まると思い教室に戻って行った。
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