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店を出て俺と光希は紅葉に洋服をプレゼントしたいと言ってアパレルショップに入った。
紅葉は買わなくていいよと言ってきたが俺らはお詫びとしてどうしてもあげたくて頼み込んだら了承してくれた。
紅葉はかわいいから俺は若さのある感じの服を選んだ。
もうすぐ夏だから夏らしいのを選んでみた。
白のパンツに白と黒のボーダーのTシャツに青のカーディガンとサングラス。サングラスを加えることによって大人っぽさが少しは出るだろうと自分なりに考えた。
一方、光希は大人っぽいのをセレクトしていた。くすんだジーンズに水色っぽいオシャレなジャケットと白のTシャツ。さすが光希だ。
俺と光希が服を選んでいる間、紅葉は原宿を見て回りたいと言っていたので服が決まるまで店を回っていてくれと頼んでおいた。
購入し終えたから店に来てくれとLINEを送ったが既読もつかない。心配になって俺と光希は二手に別れて探しにいった。
紅葉がいそうな店に行っても紅葉はいない。一体どこに行ったんだ。隅から隅まで探しても見つからない。年のため光希にも聞いてみたがいないと言っている。
電話をかけても紅葉は出ない。
本当にどうしたんだろう。誘拐されたのか?それとも何かに夢中になって携帯を見ていないの?それとも怒って帰っちゃった?前者でない限りどれでもいいと思っていた。
目を離さなければよかった。後悔でいっぱいだ。あんな美少年誰も目をつけないわけがない。
何で俺はなにも考えられなかった。やっと大切な人ができて大切にしたいと思ったのにこんな目にあわせてしまうなんて俺は最低最悪だ。
とりあえず無事でいて欲しい。それだけを神様に願うことしかできなかった。
歩いていると怪しげな黒人がいてなにやら英語で話していた。俺は英検1級を持っているからあいつらがなにを話しているかわかった。
「あの男の子絶対よく売れるね」
そう言っていたのだ。俺はそいつらに血相を変えて問い詰めて居場所を聞き出した。
聞き出すとそこへ向かった。
「無事でいてくれよ紅葉。お前のことは俺が守るからな」
走りながらそう言った。
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