アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
「光希遅いぞ!大変だったんだかんね?」
「しょうがないだろどこにいるかなんてわかんないで聞き込みして探し回ってたんだから」
光希は本当に探し回ってくれていたのだろう。汗がものすごい。いつも爽やかな感じなのに髪や服まで乱れている。
「響也、光希心配かけてごめんなさい。これからは気をつけます」
今日あったことはどう考えても自分の防御が甘かったからだ。これからは鍛えてあんなやつらを倒せるくらいになりたい。
「そんな、謝らなくていいんだよ。俺たちが服を選んでいたのが悪いし」
「光希の言うとおりだよ。俺らが悪い。これからは紅葉から目を離さない。絶対守るから」
響也が力強く言ってくれた。響也の言葉すごく安心できる。
「俺も紅葉から目を離さないよ?大切な人が傷つけられるなんて嫌だからね」
光希もいつもの笑顔抜きでそう言ってくれて真剣さが伝わった。俺は二人の手を握った。
「二人ともありがとう。俺と知り合ってまだ一日も経ってないのにここまで大切だって言ってくれて。本当に嬉しいよ。俺、裏切られるの怖い...でも、二人のことならちゃんと信じられる気がする!本当にありがとう!」
笑顔で手をぎゅってして二人に気持ちを伝えた。
二人は照れたように頬を真っ赤に染めた。タコさんみたいでまた笑ってしまった。少し間があいて響也と光希がまた揃って同じことを言った。
「「俺なら紅葉を心から信用させてやることができるよ」」
また二人は揃って同じ台詞を言ってて、つい笑ってしまった。でもその言葉が本当に嬉しくて涙が出てきた。
「俺ね、大好きで一生を誓った彼女にこっぴどく振られて東京引越してきたんだ。もう恋もしたくないし人のこともあまり信じたくないの。でも、二人がそんなこと言ってくれたからおれ、少し安心しちゃった。」
泣きながら思いを伝えると二人は無言で俺を抱きしめてくれた。とても暖かくて居心地がよかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
48 / 192