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部活動見学
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side響也
紅葉の頬をムニムニした手が暖かくて、クラスへ帰る途中ずっとニマニマしていたら隣から拳が飛んできた。
「痛!ひどいな光希!」
「響也が鼻の下伸ばしてて気持ち悪いんだもん。なにほっぺた触った手見ながらニヤニヤしてるの?新種のストーカー?」
光希にもっともなことを言われなにも言い返せなかった。
だって普通に紅葉の頬に手を触れてムニムニ出来ることができたんだよ?
俺にとってはこの上ない幸せだ。
「ほっぺたに触れなかったから光希悔しいんだろ?残念だね」
挑発したように言ったら次は尻を蹴られた。こいつ容赦ねぇな...。図星だったんだな。
それからしばらく光希は口を聞いてくれなかったが、5、6限の休み時間の時にいきなり
「紅葉のこと部活動見学させね?」
「...なぜ?」
そう言ってきたのだ。驚いてなんでかわからず頭の中をぐるぐるさせていた。
「俺らのかっこいいところ見せるんだよ。俺らの頑張ってる所見て紅葉が惚れてくれるかもしれないだろ?」
「うっは!たしかに!光希頭いいな!それって俺も見られちゃうけどいいのか?」
「ほんとは見られたくないよ?でも、響也が部活休む日なんてなかなかというかないだろ?だからしょうがなくだ」
「なるほどね!」
妥協という訳か。俺はボクシングが好きだからたしかに休むことはない。
見られたくないけど自分のことを見てもらいたかったんだろう光希は。
俺のかっこいい姿を見せつけられるチャンス...これは紅葉を誘って見せつけるしかないな。
そう思い、放課後紅葉の所へ行って部活動見学に誘ってみた。
「もーみじっ!やっほ!」
「ねぇねぇ、紅葉。部活動見学しに来ないかい?」
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