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なんでこんな強く言うのだろうか?
喧嘩もしてないのに...
でも、光希も友達なのに呼ばないのはよくない。
「光希も呼んで三人で食べようって約束したじゃん。だから呼んでもいいんじゃない?」
そう言うと響也は口ごもったがすぐニコッとした。
「冗談だよ。光希がいないなんて俺も嫌だからね。次は光希も呼んで夕食食べような。俺の舌だけが知ってればいいとは少し思ったけどね」
ニコニコしていたが少し悲しそうに響也が言った。
俺は特になにも気にはとめなかった。
「冗談!?びっくりしたじゃん!いきなり大声出さないで!」
「はは!ごめんごめん。紅葉が作ってくれたおいしい料理食べ進めよ?変な空気にして悪かった」
そう言ってお互い夕食を食べ進めた。
響也はどの料理にもおいしいと言ってくれたから十分満足した。
ごちそうさまをして食器を片付けようとした。
「夕食ごちそうになったから俺が皿くらい洗うよ!」
「そんなの悪いよ。俺が全部洗うから大丈夫」
そう言って全部の皿をキッチンに持っていった。響也もなぜかついてきた。
「洗わなくていいって言ったでしょ?リビングでくつろいでいていいから。テレビでも見てて?」
「せめて、食器を拭くくらいさせて?」
うるうるした目でお願いされたから申し訳ないけどOKした。
「紅葉は全部の家事やってるのに手が綺麗だね。普通なら手とか荒れるのに」
「まだ一人暮らし初めて五日しか経ってないからね。一ヶ月したら手荒れするんじゃない?」
「こんな綺麗な手荒れてほしくないなぁ...」
そう言いながら皿洗いを終わったあとの俺の手を優しく包み込んで撫でてくれた。
冷たいはずの手なのにほんのり温かく感じた。
でも、驚いた俺は何も言えなくて無言のままでいた。
ハッと我に返ったのか響也が手を離した。
「ごめん!なんか、手なんて触っちゃって...俺、手フェチなんだよね!」
焦ったように響也が俺の手を離した。
「最初びっくりしたけど大丈夫だよ。手フェチなんだね!俺は...匂いと髪の毛フェチだよ!」
自分が何フェチか少し考えてそう言った。
響也はホッとしたようにそうなんだね。と優しい顔で言ってくれた。
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