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「君、かわいいね?俺たちと遊ばない?」
下品な顔つきの男が紅葉を誘っている。イライラが増した。
チャラついた男で後ろの方にいた仲間らしき人達も紅葉に集まってきた。
「いや、友達と来てるのでけっこうです」
ギャルの時みたくさらっとかわそうとしたが今回は難しいようだった。
「いいからこっち来いよ。俺ら君と遊びたいんだよ」
その下品な手は紅葉の腕を掴んでいた。
やめろ。俺の紅葉に触るな。
怒りを少し抑えて紅葉の方に足を速めた。
「あの、その子俺と同じ遊びに来てるんで離してもらえます?」
「そんなの関係ないよ。お兄さんかっこいいからこの子と遊ばなくても他の子すぐ釣れるんじゃない?」
ケラケラしながら言ってくるから余計ムカつく。いい加減離せよ。本音が出てしまいそうだ。
「彼と遊んでいたいので離してもらえます?大切な友人なんです」
紅葉はそう言うが男は離してくれない。
こいつらどんだけしつこいんだよ。
「友達ならいいでしょ?いつでも会えるんだし。俺らとは今日から仲良くなろうよ?」
そう言って男は紅葉の肩に腕を回した。
もう、見てらんない。
紅葉が俺以外の男からこんなベタベタ触られてるところを見るなんて、、、さすがに限界がやって来た。
「いい加減離せよ。そいつは俺のもんなんだ。今日は俺とデートをしてる。あんたらさっさとどっかに行ってくれ」
本音が出てしまった。
言葉を発すると同時に俺の体が動いて紅葉を男から離してやった。
そのまま帰ろうと思ったが男たちも食らいついて来た。
「おいあんた。勝手に連れていかないでもらえるかな?話が終わってないんだけど」
「話なんてもうついてる。こいつがお前らと遊びたくなさそうな顔してただろ?」
「まだ遊びたくないとは言っていないじゃん?なに勝手に話が作っちゃってんの?」
くそムカつく態度だな。殴ってやりたいが事件にはしたくない。
「あんたらなんかと遊びたくない。響也と遊んでいたい」
俺にしがみつきながら冷たい目で紅葉が言い放った。
少し怖いのか紅葉が俺を掴む力は少し強い。
「ほら、遊びたくないだとよ?これでもういいだろ」
悔しそうな顔をしている男たちはやっと諦めたようだった。
紅葉が出てきてくれてよかった。あのまま言われてたら俺は絶対にあいつらを殴って病院送りにしていた。
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