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「俺、昔から褒められたことなくてさ、、、唯一褒めてくれたのは美希だけなんだ。周りの人からはひょろくて弱そうとか本物の女にしか見えないとかひどいこと言われてきた、、、。」
紅葉はどうやら見た目がコンプレックスのようだ。
男なら男らしくいたいって思う気持ちはわかる。
それなのに紅葉は女のようだとしか言われてこなかったのか。かわいそうだ。
「そんなことしか言われてこなかったから筋トレだって頑張って少しでもいい体にしようとしたけどあまり変わらなくて。すごく信じてた美希にも女みたいで嫌とかそう言われて振られたからほんとにこの見た目が嫌い。でも、また褒めてくれる人が現れてくれて幸せだよ。響也ありがとう」
泣きそうに紅葉が言ってきてこっちも辛い。
慰めてやりたい。
「紅葉、まだ飲んでる途中だけど公園行かない?オススメの場所なんだ。」
紅葉の手を引っ張って人混みを掻き分け歩いた。
本当に泣きそうだ。きっと我慢してる。こんな大勢の前で泣いてる所を見せたくない。
公園に着いて人目のつかない所に紅葉を連れて行った。
「泣いていいよ。辛いでしょ?辛いことがあったら俺の胸借りていいって言ったでしょ?昨日みたいにほら、おいで?」
「響也、、、俺、ほんと女みたいな自分が嫌なんだ。頑張ってるのに皆にはわかってもらえないし、美希にも嫌だって言われた。褒めててくれたのに全部嘘だったんだ。響也も美希みたく嘘ついてたら嫌だ。怖いよ。もう、大切な人な裏切られたくないよ、、、」
思ってることをたくさん吐き出してくれた。
紅葉の心の闇を全部とってあげたい。
過去のことを消すのはできないけど、新しいいい思い出を作って埋めることはできるはずだ。
その新しい思い出は俺でありたい。俺が紅葉を幸せにしてあげたい。
「紅葉。俺は絶対に裏切らないから大丈夫。嫌な気持ちにもさせない。信じて大丈夫だから」
優しく抱きしめて優しく言った。紅葉を誰よりも大切にしてる。悲しませたくなんてない。
「美希にも何回も言われたのに俺、裏切られた。信じるの怖いよ、、、。」
こんなにまで紅葉を落としてやった美希に喝をいれたい。
でも、感謝もしてる。
紅葉を俺のものにさせるチャンスを与えてくれてありがとう。
「俺が裏切ったら殺していいよ。紅葉が殺さないなら自殺する。それくらいの覚悟できてる。」
紅葉は泣きじゃくった。嬉しくて嬉しくてしょうがないのか、悲しくて辛いのか俺にはわからない。
でも、信じてくれると嬉しい。
俺は絶対に裏切らないからお願い紅葉。信じてくれ。
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