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トラ先生悶える⑥
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珈琲ぜんざいのカフェを出るとすっかり日が傾いていました。
トラ先生にエスコートされ助手席に乗り込むと、反対側の運転席に座ったトラ先生が
「るうちゃん、今日はお泊まりしましょう。」
と言ってエンジンをかけるとそのまま30分ほど車を走らせ、山腹にある閑静な旅館に連れられました。
崖を利用した見事な庭と露天風呂のあるその旅館の離れの部屋に案内され、軽く温泉につかり夜ご飯を済ませたいま、
ぼくはトラ先生に押し倒されています。
「トラ先生っ、あのっ、露天風呂に行きませんか?」
ぼくはふかふかの布団の上に仰臥し、腕を突っぱねて覆い被さるトラ先生を押し止める。
「うふふっ。露天風呂では処理するときにシましょう。」
ただ湯に浸かるつもりで言ったのですが…。
「運転でお疲れですよね!?もう少し休憩されたらいかがですか?」
ぼくはなんとかこの状況から脱却すべく労いの言葉をかける。
「ありがとう、平気よ!るうちゃんに触れれば疲れなんてあっという間になくなるわっ!」
体重をかけられぐぐっと距離が狭まる。
トラ先生はもういつもの女言葉で話しているけれど昼間にあれだけ魅了され、いつもと違う男っぽい雰囲気にあてられてしまったのだ。いまトラ先生に抱かれるのは非常にまずい。
今日はとにかく気持ちのコントロールが上手く出来ないので、とんでもなく恥ずかしいことになるに決まっている。
うろうろ視線をさ迷わせていると、トラ先生が焦れて
「どうしたの?」と聞いたあとに
「流雨…」
と低く囁かれる。
トラ先生は、滅多なことでぼくの名前を呼び捨てされない。なので、破壊力が半端ない…
完全に脱力して、抱擁とキスを受ける。
「んっ。あたしをこんなに焦らして、わるいこ!」
両手で頬を挟まれ、めっとにらまれる。
「いえ、その、トラ先生今日は、…。」
ぼくはなんて言ってよいのか口籠る。
すると、トラ先生はクスッと笑い、
「あたしが我慢できないのよ。今日のるうちゃんが可愛いすぎてね。…だからここに連れて来たの。家までとても持たなくて。」
「女の子みたいな格好して来てそわそわしたり、あたしを見て赤面したり恥ずかしがったりして、まるで恋したての初心な子みたいだったわ。かというと甘えてすり寄ったり、あんな姿見せられて今日一日、理性保つのにほんと大変だったわよ!」
トラ先生はまったくいつも通りだったから、ぼくは意外な告白にぽかん、としてしまった。
トラ先生はぼくの頬に軽くキスをすると目を覗き込んで
「あたしに惚れ直した!?」
といたずらっぽく聞かれる。
ぼくは正直に頷き、
「かっこよすぎて、どうしようかと思いました。」
「うふふっ!嬉しいわ!」
それからトラ先生はぼくを抱きすくめると
「抱くわよ。」
と低く甘く告げられる。
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