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部室前でお母さんへ電話する。
雪「あ、お母さん。昼ごはん外で食べてきてもいい?」
母『助かるー!まだご飯作ってなくて、今気づいたの~。悪いけど、外で食べてきて~。』
雪「わかった。仕事あんまりムリしちゃだめだよー?がんばってね。」
母『雪、天使!ありがとー!頑張るね♪雪は可愛いから気を付けて帰ってくるのよ!!』
雪「大げさだよー。可愛くなんてないし、男だから。じゃ、もう切るねー。」
お母さんは小説家だ。今も締め切りに追われているらしい。そんな中、僕のご飯を作ってくれる優しいお母さんだ。
お父さんは医者だから、忙しそうだけど、休みは一緒に過ごしてくれる。
涙「雪、お待たせー!さ、帰ろう!!」
草薙「逃がすとでも?さ、近くのファミレス行くぞー。」
ガシっと涙の頭を片手で掴みながら、呟く草薙先輩の後ろから、鷹野先輩も出てきた。
ファミレスに着くとお腹空いてたこともあって、涙はメニューに夢中だ。
草薙「そいえば、雪ちゃんも俺らのこと名前呼びでいいのに。」
雪「え!!草薙先輩達を名前呼びなんて…。」
草薙「隣のバカは呼び捨てだしー。」
涙「うるさい、帝。いいんだよ、雪。こいつなんて呼び捨てで。皇先輩は先輩だけど。」
雪「でも…。」
鷹野「名前で先輩呼びでいいだろう。俺も名前で呼ぶから。」
雪「そうですね。よろしくお願いします、帝先輩、皇先輩。」
なんか先輩達が近くなってようで、嬉しいな。
僕はあんまり友達作れないから。
帝「うわー。雪ちゃん可愛いわー。ねぇ、なんでそんな大きな眼鏡かけてんの?もったいない。」
可愛い?もったいない?
雪「えと、お母さんが着けていきなさいって。目が悪いとかではないんですが…。」
皇「あぁ、そのほうがいいだろうな。」
涙「雪は自覚なしだからねー…。」
よくわからない。
それぞれが注文したご飯が出てきて。食べ始めるが、それぞれの量があり得ない。
てか、涙はその体のどこにおさまるの?
涙「相変わらず!少食だねー、雪は。」
絶対僕が標準だよ。部活生だからかな。
てか、涙。食べながらは行儀悪いよ。ハムスターみたいだよ。
ふと、皇先輩を見ると食べながらも、少し微笑んでいる気がした。なんで?
帝先輩の目線はいつも涙。
なんで涙は気づかないのかな。
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