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涙は全然気づいてないけど、たぶん帝先輩のこと気になってると思う。嫌いだろうと苦手だろうと相手を意識してるだろうから。
涙「雪、このあとどーする?ボウリングでも行こうよ♪」
雪「…僕が苦手って知ってるでしょ。」
涙「だから練習しよー!」
帝「お、いいねー。じゃあ、行こうか!」
涙「なんで、帝も行くんだよ!俺は雪と行きたいのー!」
皇先輩がため息をついた。
皇「涙、俺も行きたい。ダメか?」
涙「皇先輩は全然おっけー♪一緒に行きましょー!」
帝「オイコラ…」
皇「ありがと。俺も帝誘っていいかな?」
お、皇先輩上手い。皇先輩から言われると断れないんだろうなー。
涙「うー…皇先輩がそう言うなら…。」
皇「ありがとな。」
優しい不器用な笑顔で涙の頭をポンと叩いた。
帝先輩はブスッとした顔していた。
皇「…雪ホントに苦手なんだな。」
帝「いやー、予想を裏切らないねー。」
ううぅ、分かってるよー。
スコアにはGの文字がいっぱい並んでる。
涙はスコアが150前後。帝先輩や皇先輩は200前後。
僕だけ50前後。
涙「雪ー、前よりは良くなってるって。もう一回やるよー?」
自分の番が回ってきた。
ボールを持って、まっすぐ立って投げようとした…
皇「雪、ストップ。」
後ろからふわっと手を捕まれて、手首を直される。
皇「そのまま腕で投げるようにして。あとはとにかく真っ直ぐ投げるのを意識して。」
耳元でぶっきらぼうだけど、低くて少しかすれた声。
言われた通りに投げると8本倒れた。
雪「すごい…!こんなに倒れた!」
顔が緩んで、ガッツポーズしたまま振り返る。
涙&帝&皇「うわ…。」
涙は嬉しそうな顔を、帝先輩は真っ赤な顔に、皇先輩は顔を横に反らした。
涙「やったね!雪♪」
帝「その顔は凶器だな…。」
皇「眼鏡しててくれて助かった…。」
雪「皇先輩!ありがとうございます!」
僕はその回だけスコアが良かった。初めてのストライクもとれた。
皇先輩はポンと頭を撫でてくれた。
そのあとは、ゲーセンで盛り上がり、ふざけてプリクラとったりして過ごした。
帝「そろそろ帰るかー。」
時間は20時近く。外は暗くなっていた。
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