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涙「こっちにとばっちりが来たらどうしてくれる。」
帝「その時は守ってやるから、大丈夫だろ。」
雪「ホントに約束してくださいよー。」
皇「大丈夫、責任は帝がとるから。」
帝「え、皇もだろ!押し付けるなよ。」
4人でわいわいしながら校舎へ向かう。
僕は後ろから感じる鋭い視線に眉を潜めた。
それから、涙達は部活へ、僕は図書館へ向かった。
帝先輩も皇先輩もテニス部だから。
一応近くにいた皇先輩へ視線のことを伝え、注意してもらうようお願いした。皇先輩も眉を潜め、頷いてくれた。多分大丈夫だろう。
図書館で本を借りて、いつもの木陰で涙達を見ながら本を読み、少しして帰路についた。
家について、本を読みふけっているとあっという間に夕方になっていた。その時、携帯がなる。
着信は涙。
朝のことが気になっていた僕は慌てて電話をとる。
雪「もしもし、涙。どうしたの?なにかあった?」
涙は答えないが、吐息が揺れている。
雪「涙、今どこ?」
涙「……部屋。」
雪「今から行くからね。」
了承をもらって、急いで向かう。涙泣いてた。
なにがあったのだろう。
涙の家に行くと、涙のお母さんの咲さんがおろおろと僕を迎えた。
雪「咲さん、どうしたの?涙いる?」
咲「それが…涙、帰ってきてすぐに部屋に籠ってしまって、何をいっても出てきてくれないの。なにかあったのかしら。」
とても不安そうな咲さんに僕が話をしてみると伝えて、リビングで待っててもらった。
涙の部屋をノックする。
雪「涙、僕。ここ開けて。」
ゆっくりと扉があいた。
そこには目を赤くして涙を浮かべている、涙がいた。
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