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22.
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降りる駅について、一緒に降りた佐藤くんを説得していると。
皇「雪。」
皇先輩に呼び止められる。なんでここに。
佐藤「え、鷹野先輩?」
雪「皇先輩どうしたんですか?」
皇「ちょうど雪の家に行くとこだった。それより、なにしてんだ?」
事情を説明した。その間、佐藤くんは皇先輩を見て、黙っていた。
皇「あぁ、そういうことなら、俺が送るから大丈夫だ。ちょうど家に行くとこだったし。」
佐藤くんは、やっと頷いた。
佐藤「じゃあ、よろしくお願いします。桜田、またな。」
そう笑顔で言ってくれた。うん、仲良くなれそう。
雪「今日はありがとう。またね。」
手を振って見送る。
ふと、佐藤くんが皇先輩を見た気がした。
帰り道を皇先輩と歩く。
雪「部活帰りですか?」
皇「…。」
雪「皇先輩?」
難しい顔していた、皇先輩がハッとこちらを見る。
皇「あぁ、 部活の帰りだ。昨日借りたスウェット返しに来たんだ。あと、お礼も。」
そう言って、二つの紙袋を渡された。ひとつはスウェット、もうひとつは美味しそうなチョコレート。
雪「わ、すみません。気を使わせてしまって。」
チョコレートが好きなので、顔が緩む。
皇「良かった。チョコレート苦手だったらどうしようかと思った。」
また、不器用な笑顔。
家の前についた。
皇「そういえば、良ければ連絡先教えてくれないか。今日もどうしようかと思ったんだ。」
雪「あ、いいですよ。僕だけ知ってるのも変ですよね。」
連絡先を教えた。
雪「良かったら、お茶でも飲んで行きませんか?」
皇「…いや、今日は遠慮しとく。部活帰りで汗臭いし。ありがとな。」
雪「そうですか。わざわざここまでありがとうごさいます。」
皇「じゃあ、俺はこれで。」
そのまま駅の方向へ歩いていった。
なんか、様子変だった気がする。大丈夫かな?
家に入ろうとすると。
?「見ーちゃった!」
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