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後ろからからかうような声。
雪「涙、おかえり。なにが見ちゃったの?」
涙「皇先輩、昨日雪の家に泊まったんだって?今も送ってもらっちゃって、仲良いねー♪」
部活帰りっぽい涙がニヨニヨしながら、近づいてくる。
雪「昨日、涙達が遅くまで引き留めたから、皇先輩、終電逃したゃったの。今日はそのお礼に来てくれただけだよ。」
涙「なーんだ、それだけ?」
雪「そう。てか、そんなこと言って、皇先輩から貰ったチョコレートが目当てなんでしょ。」
涙「あ、バレちゃった。夕飯食べたらそっち行ってもいい?」
雪「いーよ。じゃ、また後でね。」
さっさとお風呂に入って、夕飯食べて、ゆっくりしだした頃、涙は来た。
涙「この、チョコうまー。幸せ。」
雪「はいはい、紅茶はいったよ。」
涙「ありがとー。」
それからはひたすら帝先輩のノロケを聞きまくった。本人はそのつもりはないようだけど。
キスマークが困るだの、部活中にべたべたするだの、毎日泊まりに来たがるだの、ノロケ以外のなんでもない。
涙「ねぇ、雪は好きな人いないの?気になる人とか。」
雪「今のところいない。気になる人…まぁ、恋愛以外にはいるかな。」
涙「え、恋愛以外ってなに?」
雪「うーん、涙みたいな感じ。なんかほっとけないと言うか、不器用と言うか。」
涙「それは恋愛感情ではないの?」
雪「僕らは恋愛感情じゃなかったでしょ?それと一緒だよ。」
涙「ふーん?なんか難しいね。」
雪「それより、涙は宿題始めてる?」
すぐそっぽ向いた。
雪「やっぱり。佐藤くんは、もう始めてたよ。同じ部活生なのに。」
涙「わかってるよ!ん?なんで佐藤?仲良かったの?」
雪「今日図書館でたまたま会って一緒に宿題してたから。」
ふーん、とちょっと考えるようなしぐさをしてから、眠くなったのか、涙は帰ると言って帰った。
お母さんはチョコレートと皇先輩にメロメロでした。
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