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それからバスに乗り換えて、着いたのは雰囲気のある温泉街。それな涼しい。
雪「わ、すごい。」
涙「昔の建物みたい。」
瓦屋根の建物、昔の駄菓子屋みたいなお店。石畳の道、赤く綺麗な橋。
なんかすっごく高そう。失礼だけど。
皇「先に荷物置こう。もうチェックインできるはずだから。」
ついた先は築何百年?って感じの大きな日本家屋。
写真でしか見たことないような、老舗旅館だ。
ロビーで皇先輩が手続きしていると、黒髪美人の女将さんのような方が出てきた。
皇「うちの親戚の百合さん。この旅館の女将さん。この3人が一緒に泊まる友達と後輩。」
みんなで挨拶をする。
すっごく日本美人。
百合「今日はよくおいでくださいました。楽しんでくださいね。」
お礼を言うと、百合さんは仕事にもどった。皇先輩の手元を見ると、鍵が2つ?
雪「皇先輩、なんで鍵が2つなんですか?」
皇「…帝と同じ部屋がイヤだから。」
帝「えっ!?そんな理由!?なんか悲しい…。」
わざとらしく項垂れる帝先輩を涙が慰める。
それを無視して、進んでいく皇先輩。
着いていくと、一度外にでて、きれいな飛石の上を歩く。立て看板の前で止まり、帝先輩へ声をかける。
皇「左側の椿の間が帝と涙で、右側の桔梗の間が俺と雪。一応離れだから、建物別。」
え、それってかなりいい部屋だよね!?
離れって。こんなとこ借りていいの?
雪「こんなすごいとこ借りてもいいんですか?」
皇「俺がたまにしか来ないから、喜んでくれたみたいで…いい部屋をって。」
優しい人だなぁー。
帝先輩は皇先輩から鍵を受け取って、すぐに部屋へ向かおうとした。
皇「帝。荷物置いたら、街見に行くからな。部屋にも露天風呂あるけど、大浴場は0時まで。夕飯は部屋食にしてくれてるみたいだから、19時に俺らの部屋でまとめて食べるから。」
そう言って、帝先輩が頷いたのを確認して、部屋へ向かう。
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