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露天風呂は素敵だった。肌触りはいいけど、滑りにくい石の床。かけ流しの温泉。外から見えないように囲いがしてあって、隣には部屋から見える日本庭園。
雪「すごいなぁ。気持ちいいー。」
涙「はぁー、幸せだね~。」
二人して温泉に浸かり、ほっとする。
涙さん、首から胸元から、赤い痕みえてますよ?
雪「てか、涙。僕を巻き込まないでよ。」
涙「あは、やっぱり?だって、俺も外に出たかったんだよー!楽しみにしてたのに…帝のやつが!!」
雪「はいはい。明日見て帰ったらいいじゃん。せっかくの旅行なんだから、帝先輩と過ごしてあげなよー。」
涙「…そうだけど…。」
顔を半分ぐらい沈めて、ぶくぶくしている。可愛いなぁー。これは帝先輩も堪えられないよね。
雪「戻ったら仲直りしてね。」
涙「…………………うん。」
素直だな。帝先輩にも素直になったらいいのに。
そっと、涙が近づいてきて、肩にとん、と頭を乗せる。
涙「雪にはなんでも言えるのになぁ。帝相手だとうまくいかない。」
ちょっとシュンとしている。
何度も言うけど可愛い!
雪「ふふ、帝先輩は特別だね。涙が戸惑ったり、困ったりするのは。」
僕には甘えたりするけど、きっと、帝先輩は涙に甘えもそれ以外の感情も見せてるんだろうな。
逆上せる前に浴衣をきて、部屋へ戻る。
雪「お先にいただきました。」
僕と涙が扉からでると、帝先輩も皇先輩もピシリと固まる。
なに?顔赤いですよ?
皇「…あぁ、俺も入ろうかな。」
先に戻ってきた皇先輩は立ち上がり、浴衣を取りに行く。帝先輩はまだ固まっている。
涙が、トコトコ近づいていく。
涙「帝、そろそろ部屋に戻るぞ!寝る時間なくなるだろ。」
はっと、戻ってきた帝先輩は嬉しそうに笑った。
まぁ、涙の上気してピンクになった肌、唇は赤くなり、瞳は潤んでいる。髪からは滴が垂れている。悩殺ものだ。
あぁ、二人とも涙を見て固まってたのか。
それから二人は一緒に自分たちの部屋へ帰っていった。
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