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36.
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しばらくして、涙と帝先輩と皇先輩が迎えに来た。
涙「雪帰ろー。」
パタパタと教室をでた。
今日も送ってくれるみたい。駅までの道を歩いていると、まぁ、こうなるよね。
前で涙と帝先輩は手を繋いで歩く。
その後ろを皇先輩と歩く。
雪「えーと、皇先輩。色々大丈夫ですか?」
皇「…まぁ、平気とは言わないが、大丈夫だ。帝にも遠慮や気遣いはいらんと言ったし。」
さすが、男らしいです!!
目線を合わせて笑う。
雪「ふふ。…良くできました。」
皇「俺のが年上だっての。」
コンと軽い拳骨を、もらう。
良かった。本当に。
また皇先輩を見上げると、やっぱり涙を見ていた。
辛そうな、悲しそうな顔ではないけど。
まっすぐ見てた。
胸がツキンと一瞬痛む。
これは、皇先輩の痛みに同情してしまったかな。
それから、お互い学園祭の話をしながら、帰った。
雪「皇先輩達のクラスはなにするんですか?」
皇「あー、確かお化け屋敷だったか?」
雪「なんで疑問系?」
皇「…………寝てた。」
ふふふ、とまた笑いが込み上げてくる。
皇先輩っぽい。
あー、面白い。
皇先輩とは普通の話でも楽しいや。
色々な表情を見れるのも嬉しい。
家まで送ってもらい、引き返して行く2人を涙と見送った。
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