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学園祭一日目。
今日は保護者などの招待客のみの日。
僕と涙はいつもより少し早めに家を出る。
それから、しぶしぶメイド服へ。
襟つきで袖はふわっとしている。フリルたっぷり白のエプロンに広がったスカート。もちろんフリルたっぷり。足は白のタイツに黒のローファー。
泣きたい…。
当番はシフトなので、今日、明日、僕と涙は午前中。もうひとりの子が午後。
Aくん「桜田、緑屋、化粧もあるから早くこーい。」
涙「はっ!?聞いてないけど!」
Aくん「言ってねーもん。事前に言うと逃げるだろ。」
後ろでは逃がさないように、すでに化粧された面々がドアを塞いでいる。てか、みんなの顔怖い…。
はぁーとため息をついて、トボトボと向かう。
口紅とチーク?だけだけど、口元ぬるぬるする。
Aくん「あ、あとこれな。」
バサッと頭になにかが掛けられる。
横から見えたのは黒のおさげ。カツラまでされるのか。
涙「やだーーー!!」
涙は茶色のボブにヒラヒラのヘアバンド?がついたのを固定されてた。
白い肌にオレンジの頬。口紅はピンクとオレンジの中間。涙目…。すっごく可愛い。
僕はあんなに可愛くならないでしょ。諦めて大人しくする。
周りから、ヒューと口笛とか、ハァハァ荒い息とか、赤面顔とかが見える。
わかるよ。こんな涙見てられないもんねー。
でも、後で帝先輩が怖いよ?
Aくん「おっけー。終わり。」
頭重い。
涙「うー、雪…。」
雪「ハイハイ、涙目可愛いだけだから、とりあえず午前中はがんばろ?」
涙「メッチャ可愛い…。黒ぶち眼鏡のおさげ。ピンクと頬と唇。ヤバい…襲われそう。」
はい?
雪「自分の心配しなよ…。そろそろ準備しないと。」
それからはバタバタ準備して、あっという間に開場。
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