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それから両親達と写真を撮って…ひたすらお母さん達に写真を撮られて、4人は帰っていった。
涙「…疲れた。」
雪「…うん。」
なぜか、並ぶほど行列ができてしまって、当番に関わらず対応した。涙は帝先輩に謝りのメールをして休憩もそこそこにずーっとがんばった。
涙「明日は絶対、午後はやらない。」
雪「うん、そうしたい。」
実行委員に文句を言って、明日はシフト時間のみの約束をさせた。
実「雪、涙お疲れ。大変だったなー。」
雪「実くんもお疲れさま。ずっと後ろで頑張ってたって聞いたよ。」
涙はお疲れーと言って、飲み物を取りに行った。
実「雪達ほど疲れないよ。あのさ…。」
雪「なに?」
実「せっかくの学園祭だし、記念に俺と写真撮らない?」
雪「いいよ。」
涙が戻ってきたので、撮ってもらった。なんか、涙の顔変だったけど。
実「ありがと。じゃ、2人とも今日はゆっくり休めよー。」
手を振って帰っていった。
涙「雪さー、実のこと好きなの?」
雪「好きだよ?イイ人じゃん。」
涙「あー、うん。…あんまり近づきすぎないようにね。」
なんかため息つかれた。
普通に友達だよ。近づかないってムリだよね。
2人で着替えて、帝先輩達を待つ。会えなかったから一緒に帰る約束したんだって。昨日約束したことを涙はがんばってみるらしい。
帝「お待たせー。2人とも、なんかすごい噂になってるね。」
涙「は?なにが?」
帝「1年にすっごく可愛いメイドさんがいるって。店に入るのに一時間待つとか。」
雪「あ、なかなか食べ終わっても帰らない人が多くて、食べたら次の方へ、みたいな声かけするの大変でしたよ。」
皇「一度出てから、また並ぶらしいな。」
ドキッとする。びっくりしたー。
後ろから皇先輩。
確かにいたけど、美味しかったからじゃなくて?
帝「俺も見たい、メイドさん。明日一緒にまわるとき来てきてよ!」
涙「やだよ!」
帝「お願い、涙?」
あ、それはズルい。
帝先輩は涙の顎をくいっと自分に向けて、鋭く微笑む。涙がぱくぱく口を開けて、真っ赤になって項垂れる。これって、まさか…。
涙「雪も一緒に行こ~。1人やだー。」
やっぱり…。
雪「なんで、カップルの間に行かなきゃいけないの。お邪魔虫じゃん。」
涙「えぇ~、じゃ、皇先輩も一緒に~。」
皇先輩も眉さげて、困っている。
それから、わぁー、わぁー泣きがはいり、僕も皇先輩も折れた。
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