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縛られるだけで、押さえつけてないから、身体を捻り抜け出そうとする。足が机にあたり、ガタッと音をたてる。
男にまた頬を殴られる。口から血の味がする。顎をガッと押さえつけられた。
殴られた頬を舐められる。
男C「暴れんなよ。」
冷たい目でみられ、ガタガタと身体が震え始める。
足元の二人の男が足を固定しながら、後ろの蕾を撫でてきた。笑いながら、形を確かめるように触り、ぐっと力が込められる。
もうダメだ。
ギュッと目を瞑り、諦めかける。
バンッと大きな音がして、顎を抑えていた手が離れる。ガツっいう音のあとに、ガーンと大きな音がして、足元の拘束もなくなる。
は、はと息を吐き、目を開くと皇先輩と帝先輩が見えた。その後ろに涙が青ざめて見ていた。
帝「涙、落ち着け。先生を呼んできて。なるべく騒ぎにならないように。」
涙がこくっと頷いて、ドアから出ていく。
帝先輩は気絶している男達を1ヶ所に集めた。
僕はハッ、ハッ、ハッと激しい息を吐く。苦しい。胸を抑えて震える。
皇先輩が静かに近寄ってきて、肩に手を置く。
ビクッと身体が跳ねると、パッと手を話す。
皇「雪、雪。こっちを見ろ。怖くないから、ゆっくり息を吐け。長く吐くようにしろ。」
パニックした頭で言う通りにしようとする。
でも、上手くできない。
皇「ごめんな。少し怖いかもだけど、我慢しろよ。
」
横から抱き込まれ、ビクッとした背中をゆっくりと擦られる。それに合わせて息を吐く。片手は僕の身体を支えた。
ハー、ハーと呼吸が落ち着いてきた。
帝「雪ちゃん、大丈夫?」
心配そうな顔が目の前にある。
皇「少し過呼吸になっただけだ。このぐらいなら落ち着けば大丈夫だ。」
ハー、ハーとしていた息が落ち着く。
前に回された手にしがみつき、カタカタと震える。
ドアから先生たちが来て、帝先輩が状況を伝えている。
先生「とりあえず、詳しい話は後にするから、桜田を保健室に連れてってやれ。」
でも、足に力が入らない。
皇先輩は片手ではだけた浴衣を直し、また、ごめんと謝って、ふわっと横抱きにされる。
皇先輩の匂いを感じて、目の前が暗くなった。
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