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あっという間に時間は過ぎて、もう日付もかわる。
もともと帝先輩は泊まるつもりだったみたい。
皇先輩は帰ろうとしてたけど、お母さんに引き留められて、帰れなかった。
大人はまだまだお酒を飲んで、盛り上がっている。
帝「そろそろ、涙が寝そうだから先に失礼するよ。」
そういって、目を擦っている涙を連れて、大人達に挨拶をして二階へ上がっていった。
雪「えと…。」
これは、僕のとこに皇先輩泊めるパターンだよね?
前は自覚なかったからいいけど、今は…。
バクバクの心臓を押さえるため、胸元で手を握る。
玲子「あ、皇くんはうちに泊まっていってー。前も一度来てるし、遠慮しなくていいからね。」
皇「はぁ。ではお言葉に甘えて。」
戸惑った笑顔で答える。
その顔にキャーキャー盛り上がる。
雨音「雪、皇くんを案内してあげて。もう遅いし。玲子さんが引き留めちゃったからね。」
やっぱり。
うー、上手く笑えるかな。
雪「じゃあ、家に行きますか?」
皇「そうだな、よろしく。」
涙の家をあとにして、家路につく。
前と同じように床に布団を敷いて、お父さんのスウェットを渡す。
飲み物いれて、よし、準備オッケー!
でも、二階の部屋に上がれない。
緊張する。絶対顔赤いもん!
洗面所まで走って、顔を洗う。
鏡を見るとまだ少し赤いけど、さっきよりはマシかな。
気持ちを引き締めて、二階の部屋へ。
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