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ソファーに座る。
雪「あの、なにか用事あった?」
実「いや、昨日のこと気になって。あ、でも返事とかじゃなくて!えと…落ち込んでたり、考え込んでるんじゃないかと思って…。」
頬をかきながら、照れたように話す。
ホントになんていい人だろう。
雪「あ…ありがとう。実はちょっとへこんでて…。」
実「だから、どっか行こう!」
へ?どういうこと。
実「家に籠っててもいいことないよ!ほら、準備してよ。」
背中を押されて、リビングから出される。
一瞬目元に触れた。
実くんは玄関ヘ向かう。
実「俺外で待ってるから。」
パタンと出ていく。
混乱しながらも準備する。
今日は寒い、目元も赤いし、マフラーしてこ。
雪「…おまたせ。」
実「…。雪、可愛いな。」
ボッと赤くなる。マフラーに顔を埋める。
雪「そんなこと…。」
実「とりあえず、行こうぜ!」
キラキラ笑顔に手を引かれ、電車へ。
着いたのは、水族館。
ここは…。
実「俺ここ好きなんだ。落ち着くから。」
ここは皇先輩ときた。
まだ好きだと思ってなかったときに。
実くんとゆっくり見ながら回った。
同じカフェで一休み。
実「楽しかったな。雪詳しいじゃん。」
雪「僕もここ好きでよく行くんだよ。落ち着くよね。」
わかる、と話も盛り上がる。
テスト勉強してる?とか。自信ないとか。
でも、なにか違う。
ただただ、そう感じた。
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