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真っ直ぐこっちを見てる涙。
強いな…。僕の方が実は涙より弱いんだよ。
僕はそんなに真っ直ぐ前だけを見れないんだ。
怖いと思うことに立ち向かうことは難しいんだ。
涙「だから、雪もがんばろう。我慢してても良いことはないって帝に教えてもらったんだ。言いたいことは言っていいんだって。相手がどうとかじゃなくて、自分が思ったことを言ってもいいんだって。それがきっと次に繋がる。」
今度は僕が泣いてしまった。
すごいな、本当にすごい。
僕はがんばれるだろうか。
涙「大丈夫!僕は絶対に雪の味方だよ!!」
潤んだ瞳でにこっと笑った涙。
窓から月の光が涙を照らして、すごく綺麗だった。
それからもポツポツと話をして、泣いたり、笑ったりした。今日は涙の部屋に泊まることになり、2人して、ベッドに潜り込んだ。
涙「てか、帝、今日そっち言ったんだ?俺には何も言わなかったのにー。」
雪「うん。いっぱい話聞いてもらっちゃった。多分僕らが喧嘩してたから、涙には言わなかったんでしょ。それに…僕の励ましに来たんじゃなくて、涙が悲しそうだから来たって言ってたよ。」
ポッと赤くなる涙。
そんなわけない!って反論してるけど、顔赤いと意味ないよねー。
帝先輩は僕の心配もしてくれたってわかってる。
状況も一番わかってて、行動もできる。
ホントに凄い人だな。
涙と2人して強いな…。
今度は僕が頑張らなきゃ。
明日やるべきことを考える。
大丈夫、怖くても1人じゃない。
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