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翌日。
テストの答案が帰ってきた。昨日休んじゃったから色々な先生に心配された。
テストのできは良好!
涙は毎回嬉しいのか、悲しいのか、叫んでた。
そして今、放課後の裏庭にいる。
?「お待たせ。」
雪「急に呼びだして、ごめんね…実くん。」
実「いいよ。元気になったなら良かった。」
実くんは緊張している顔をしていた。
多分気づいてるんだ。
雪「…この前の返事をしたいんだ。」
実「………うん。」
雪「僕を好きって言ってくれて嬉しかった。本当に。初めて告白されたんだ。それに実くんといると楽しくて、時間も早く過ぎていくんだ。」
実「そっか、じゃあ…。」
雪「うん。でも…ごめんなさい。実くんとは付き合えない。本当にごめんない。」
ばっと頭を下げる。
僕が泣いちゃダメ!!
実「………やっぱり、皇先輩が好きなの?」
雪「うん。僕がまだ好きなんだ。こんな気持ちで他の人は考えられない。」
実「………皇先輩は雪が好きじゃないかもしれないのに?」
雪「うん。それでも僕が好きなんだ。」
これはもう変わらない。
いや、今後はかわるかもしれないけど、今はこの気持ちを大事にしたい。
雪「それに、実くんは本当に僕に優しくしてくれたから…嘘は言いたくない。すごく嬉しかったんだよ。」
いっぱい、いっぱい優しくしてくれた。
励ましてくれた。守ってくれた。
涙が浮かんだ。
僕は本当にヒドイやつなんだ。
実くんに嘘なんてつきたくない。傷付けてしまうけど…せめて真っ直ぐ向き合いたい。
実くんは黙って俯いている。
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